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エステル 9:1~16
9:1 第十二の月、すなわちアダルの月の十三日、この日に王の命令と法令が実施された。ユダヤ人の敵がユダヤ人を征服しようと望んでいたまさにその日に、逆に、ユダヤ人のほうが自分たちを憎む者たちを征服することとなった。
9:2 ユダヤ人たちは、自分たちに害を加えようとする者たちを手にかけようと、クセルクセス王のすべての州にある自分たちの町々で集まったが、だれもユダヤ人に抵抗する者はいなかった。彼らへの恐れが、すべての民族に下ったからである。
9:3 諸州の首長、太守、総督、王の役人もみなユダヤ人たちを支援した。モルデカイへの恐れが彼らに下ったからである。
9:4 実際、モルデカイは王宮で勢力があり、その名声はすべての州に広がっていた。実に、この人物モルデカイは、ますます勢力を伸ばしたのであった。
9:5 ユダヤ人たちは彼らの敵をみな剣で打ち殺し、虐殺して滅ぼし、自分たちを憎む者を思いのままに処分した。
9:6 ユダヤ人はスサの城でも五百人を殺して滅ぼし、
9:7 また、パルシャンダタ、ダルフォン、アスパタ、
9:8 ポラタ、アダルヤ、アリダタ、
9:9 パルマシュタ、アリサイ、アリダイ、ワイザタを、
9:10 すなわち、ハメダタの子でユダヤ人を迫害する者ハマンの子、十人を虐殺した。しかし、略奪品には手を出さなかった。
9:11 その日、スサの城で殺された者の数が王に報告されると、
9:12 王は王妃エステルに言った。「ユダヤ人はスサの城で、五百人とハマンの息子十人を殺して滅ぼした。王のほかの諸州では、彼らはどうしたであろう。ところで、あなたは何を願っているのか。それを授けてやろう。あなたのさらなる望みは何か。それをかなえてやろう。」
9:13 エステルは答えた。「もしも王様がよろしければ、明日も、スサにいるユダヤ人に、今日の法令どおりにすることをお許しください。そして、ハマンの息子十人を柱にかけてください。」
9:14 そこで王は、そのように実施するように命じた。法令がスサで布告され、ハマンの息子十人は柱にかけられた。
9:15 スサにいるユダヤ人はアダルの月の十四日にも集まって、スサで三百人を殺した。しかし、略奪品には手を出さなかった。
9:16 王の諸州にいる残りのユダヤ人たちも団結して、自分たちのいのちを守り、敵からの安息を得た。すなわち、自分たちを憎む者七万五千人を殺した。しかし、略奪品には手を出さなかった。

 

モルデカイは、ハマンに付いてユダヤ人を殺そうとしたあらゆる勢力を滅ぼし、ハマンの息子を殺し、死体を柱にかけました。すべてを殺すことを見ると残酷だと思うかもしれませんが、神様の完全なる勝利という意味で読まなければなりません。この間、モルデカイとハマンの関係を言いながら遡って彼らの先祖であるサウル王とアマレクの王アガクの話をしました。神様はサウロ王にアマレクとアガク王を滅ぼすように命じましたが、サウルはなくさずに残しました。これこそが不従順です。サウルはアマレクの王アガクを捕らえ、その功績で展示し、殺すべき牛と羊の中で良いものは殺さずに残し、保管していました。サムエルに攻められたら、神様にささげる供物であると言い訳をしましたが、それに対してサムエルが言った有名な言葉は、「主は、全焼のささげ物やいけにえを、主の御声に聞き従うことほどに喜ばれるだろうか。」です。それがサウルが滅びる始まりでした。

 

モルデカイは少しの火種も残さずに整理し、法的に奪取できるように許可されていた敵の財産には触れませんでした。モルデカイは一緒にいるユダヤ人たちにもそれを教育しました。誰も敵の財産に触れませんでした。歴史を知っている人です。ただ全滅するだけです。今日の本文で「略奪品には手を出さなかった。」を3回繰り返しています。モルドッグの仕事はきれいです。後難を残しません。モルデカイの「端正」は成功と執権の後にも輝きます。彼が「端正」なのは、神様に向けた目的意識があるからです。自分のための目的を持っている人は「端正」に生きることができません。自分の中にいる「欲」が「端正」に生きるように放っておけないからです。