ルカ 23章 1~12
23:1 集まっていた彼ら全員は立ち上がり、イエスをピラトのもとに連れて行った。
23:2 そしてイエスを訴え始めて、こう言った。「この者はわが民を惑わし、カエサルに税金を納めることを禁じ、自分は王キリストだと言っていることが分かりました。」
23:3 そこでピラトはイエスに尋ねた。「あなたはユダヤ人の王なのか。」イエスは答えられた。「あなたがそう言っています。」
23:4 ピラトは祭司長たちや群衆に、「この人には、訴える理由が何も見つからない」と言った。
23:5 しかし彼らは、「この者は、ガリラヤから始めてここまで、ユダヤ全土で教えながら民衆を扇動しているのです」と言い張った。
23:6 それを聞いたピラトは、この人はガリラヤ人かと尋ね、
23:7 ヘロデの支配下にあると分かると、イエスをヘロデのところに送った。ヘロデもそのころ、エルサレムにいたのである。
23:8 ヘロデはイエスを見ると、非常に喜んだ。イエスのことを聞いていて、ずっと前から会いたいと思い、またイエスが行うしるしを何か見たいと望んでいたからである。
23:9 それで、いろいろと質問したが、イエスは何もお答えにならなかった。
23:10 祭司長たちと律法学者たちはその場にいて、イエスを激しく訴えていた。
23:11 ヘロデもまた、自分の兵士たちと一緒にイエスを侮辱したり、からかったりしてから、はでな衣を着せてピラトに送り返した。
23:12 この日、ヘロデとピラトは親しくなった。それまでは互いに敵対していたのである。