QT

創世記 30:1~13
30:1 ラケルは自分がヤコブに子を産んでいないのを見た。ラケルは姉に嫉妬し、ヤコブに言った。「私に子どもを下さい。でなければ、私は死にます。」
30:2 ヤコブはラケルに怒りを燃やして言った。「私が神に代われるというのか。胎の実をおまえに宿らせないのは神なのだ。」
30:3 彼女は言った。「ここに、私の女奴隷のビルハがいます。彼女のところに入り、彼女が私の膝に子を産むようにしてください。そうすれば、彼女によって私も子を得られるでしょう。」
30:4 ラケルは彼に女奴隷ビルハを妻として与えたので、ヤコブは彼女のところに入った。
30:5 ビルハは身ごもり、ヤコブに男の子を産んだ。
30:6 そこでラケルは、「神は私をかばってくださり、私の声を聞き入れて、私に男の子を与えてくださった」と言った。それゆえ、彼女はその子をダンと名づけた。
30:7 ラケルの女奴隷ビルハは再び身ごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。
30:8 そこでラケルは、「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った」と言って、その子をナフタリと名づけた。
30:9 レアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをヤコブに妻として与えた。
30:10 レアの女奴隷ジルパはヤコブに男の子を産んだ。
30:11 レアは「幸運が来た」と言って、その子をガドと名づけた。
30:12 レアの女奴隷ジルパはヤコブに二番目の男の子を産んだ。
30:13 レアは、「なんと幸せなことでしょう。女たちは私を幸せ者と言うでしょう」と言って、その子をアシェルと名づけた。

 

ラケルが息子を産めなかったので、レアを妬み、自分の女奴隷をヤコブの妻として与え、子どもを産ませます。すると、レアもそれに負けないから、自分の女奴隷ををヤコブに与え、息子を産ませます。ラバンだけでなく、すべての登場人物が自分の所有に執着しているのです。他人でもなく家族の中で、妻も夫も子も甥も女奴隷もすべてが所有のための競争に夢中です。

 

子どもが13人生まれるということは、長い時間をもって起こることです。しかし、創世記は、まるで数日の間に起こった騒動のように語っています。それを通してこの家庭がそれぞれの欲のために長い間、争い、平和がなかったということを語っているのです。当時の結婚文化を明確に分かる方法はありませんが、二人の姉妹を一人の男に結婚させたラバンが始めた不幸です。

 

ヤコブ家の子どもの出産は今朝の本文で終わりません。まだ娘1人を含め、5人がさらに生まれてきます。このような息子を産む競争を通してイスラエル12部族が生まれます。今の倫理から見ればめちゃくちゃな家ですが、問題のない家とはありません。その問題は特殊なことでもありません。人間にとって罪は一般です。その隙間の中で神様の約束は間違いなく進められています。

 

アブラハムには1人の息子が、イサクには2人の息子がいましたが、ヤコブは12人の息子を産み、イスラエル12部族が誕生します。創世記がヤコブの隠密な部屋を公開するのは、絶対的に救いが必要な壊れた人間の現在を告発しているのではないでしょうか。それにもかかわらず、神様は彼らを通して救いの計画を引き継いでおられます。