士師記 QT18 210830月【分かれば免れる】士師記 11章 12~28
士師記 11章 12~2811:12 エフタはアンモン人の王に使者たちを遣わして言った。「あなたは私とどういう関わりがあるのですか。私のところに攻めて来て、この国と戦おうとするとは。」11:13 すると、アンモン人の王はエフタの使者たちに答えた。「イスラエルがエジプトから上って来たとき、アルノン川からヤボク川、それにヨルダン川に至るまでの私の土地を取ったからだ。今、これらの地を穏やかに返しなさい。」11:14 エフタは再びアンモン人の王に使者たちを遣わして、11:15 こう言った。「エフタはこう言う。イスラエルはモアブの地も、アンモン人の地も取ってはいない。11:16 イスラエルはエジプトから上って来たとき、荒野を通って葦の海まで歩き、それからカデシュまで来た。11:17 そこでイスラエルはエドムの王に使者たちを遣わして言った。『どうか、あなたの国を通らせてください』と。ところが、エドムの王は聞き入れなかった。同様にモアブの王にも使者たちを遣わしたが、彼も受け入れなかったので、イスラエルはカデシュにとどまった。11:18 それから荒野を行き、エドムの地とモアブの地を迂回し、モアブの地の東まで来て、アルノン川の対岸に宿営した。しかし、モアブの領土には入らなかった。アルノンはモアブの国境だったからだ。11:19 そこでイスラエルは、ヘシュボンの王で、アモリ人の王シホンに使者たちを遣わして言った。『どうか、あなたの国を通らせて、目的地に行かせてください』と。11:20 しかし、シホンはイスラエルを信用せず、その領土を通らせなかったばかりか、兵をみな集めてヤハツに陣を敷き、イスラエルと戦った。11:21 イスラエルの神、主が、シホンとその兵全員をイスラエルの手に渡されたので、イスラエルは彼らを打ち破った。そしてイスラエルは、その地方に住んでいたアモリ人の全地を占領した。11:22 こうしてイスラエルは、アルノン川からヤボク川まで、および荒野からヨルダン川までのアモリ人の全領土を占領したのだ。11:23 今すでに、イスラエルの神、主が、ご自分の民イスラエルの前からアモリ人を追い払われたというのに、あなたはその地を取ろうとしている。11:24 あなたは、あなたの神ケモシュがあなたに占領させようとする地を占領しないのか。私たちは、私たちの神、主が、私たちの前から追い払ってくださる者の土地をみな占領するのだ。11:25 今、あなたはモアブの王ツィポルの子バラクよりもまさっているだろうか。彼はイスラエルと争ったり、戦ったりしたことがあったか。11:26 イスラエルが、ヘシュボンとそれに属する村々、アロエルとそれに属する村々、アルノン川の川岸のすべての町に三百年間住んでいたのに、なぜあなたがたは、その間にそれを取り戻さなかったのか。11:27 私はあなたに罪を犯していないのに、あなたは私に戦いを挑んで、私に害を加えようとしている。審判者であられる主が、今日、イスラエル人とアンモン人の間をさばいてくださるように。」11:28 しかし、アンモン人の王はエフタが送ったことばを聞き入れなかった。 アンモン王がイスラエルの地の一部を自分たちに返してくれることを求めます。アンモン王が返還を求めている地はヨルダンの東側のギルアデというところですが、本来はアンモンの地ではなく、モアブの地でした。ところが、アモリの二人の王シホンとオグがモアブに奪い取り、その地を占領していたのですが、イスラエルはカナンに入るとき、アモリ王に通過してもらうように願いをしたところ、アモリ王はこれを許さず、むしろ、イスラエルを攻撃しました。そこで、イスラエルが勝ち、その地を占めたものであり、その後、ルベンとガドとマナセのが300年間、その地に居住してきました。ということでアンモンはその地と歴史的に関連がありません。 エフタはそういうわけ神様がイスラエルに与えられた地であり、イスラエルがそこ居住してから300年もが経ったので返すことはないと言います。いざモアブの王バラクもその地の返還を求めてないのに、モアブより弱いアンモンがありもない歴史を修正して事実を歪曲してイスラエルを相手に領土紛争を起こしているのかと警告します。 エフタが提示した歴史的根拠は事実です。論語に免面牆という言葉があります。これは壁という意味で知らなければ、壁を免れるできないということです。エフタは300年の前の事でしたが、当時起こったことを調べ、それに基づいて、領土領有の正当性を主張しています。国際の間にも個人の間にも紛争は絶えないものですが、真実を探り出し、それを根拠にして戦わなければなりません。歴史の修正があってはなりません。神様と歴史の前で卑怯であったり、恥ずかしいことを犯してはいけません。