ヨブ記 ヨブ記 14章 1~12
14:1 女から生まれた人間は、その齢が短く、心乱されることで満ちています。
14:2 花のように咲き出てはしおれ、影のように逃げ去り、とどまることがありません。
14:3 このような者に対してさえあなたは目を見開き、この私をご自分とともに、さばきの座に連れて行かれるのですか。
14:4 きよい物を汚れた物から取り出せたらよいのに。しかし、だれ一人できません。
14:5 もし、人の日数が定められていて、その月の数もあなたが決めておられ、その人が越えることのできない限界をあなたが設けておられるなら、
14:6 その人から目をそらして、かまわないでください。彼が雇い人のように自分の日を楽しむために。
14:7 木には望みがある。たとえ切られても、また芽を出しその若枝は絶えることがない。
14:8 たとえ、その根が地の中で老い、その根株が土の中で死んでも、
14:9 水の潤いがあると芽を吹き出し、苗木のように枝を出す。
14:10 しかし、人は死ぬと倒れたきりだ。人間は息絶えると、どこにいるのか。
14:11 水は海から消え去り、川は干上がり、涸れる。
14:12 そのように、人は伏して起き上がらず、天がなくなるまで目覚めず、その眠りから覚めることはない。