ルカの福音書 QT14 22024月【御言葉を信じる信仰】ルカ 7章 1~10
ルカ 7章 1~107:1 イエスは、耳を傾けている人々にこれらのことばをすべて話し終えると、カペナウムに入られた。7:2 時に、ある百人隊長に重んじられていた一人のしもべが、病気で死にかけていた。7:3 百人隊長はイエスのことを聞き、みもとにユダヤ人の長老たちを送って、自分のしもべを助けに来てくださいとお願いした。7:4 イエスのもとに来たその人たちは、熱心にお願いして言った。「この人は、あなたにそうしていただく資格のある人です。7:5 私たちの国民を愛し、私たちのために自ら会堂を建ててくれました。」7:6 そこで、イエスは彼らと一緒に行かれた。ところが、百人隊長の家からあまり遠くないところまで来たとき、百人隊長は友人たちを使いに出して、イエスにこう伝えた。「主よ、わざわざ、ご足労くださるには及びません。あなた様を、私のような者の家の屋根の下にお入れする資格はありませんので。7:7 ですから、私自身があなた様のもとに伺うのも、ふさわしいとは思いませんでした。ただ、おことばを下さい。そうして私のしもべを癒やしてください。7:8 と申しますのは、私も権威の下に置かれている者だからです。私自身の下にも兵士たちがいて、その一人に『行け』と言えば行きますし、別の者に『来い』と言えば来ます。また、しもべに『これをしろ』と言えば、そのようにします。」7:9 イエスはこれを聞いて驚き、振り向いて、ついて来ていた群衆に言われた。「あなたがたに言いますが、わたしはイスラエルのうちでも、これほどの信仰を見たことがありません。」7:10 使いに送られた人たちが家に戻ると、そのしもべは良くなっていた。 今日の本文は、イエス様が百人隊長のしもべを癒し、百人隊長の信仰を褒めるところです。百人隊長はイタリアからパレスチナに派遣されたローマ軍の将校です。植民地を支配する軍人であり、彼の言う通り、言葉言うだけで部下たちは動く権威ある人です。そんな彼が歩き回っていました。それは、死にかかっている自分のしもべを癒すためです。 イエス様が賞賛された百人隊長の信仰の中には、「人に対する尊重」もあるでしょう。しもべを生かしたのはイエス様ですが、イエス様は百人隊長の信仰を褒め、彼に功績を回しました。百人隊長としもべがどのような関係であり、どのような事情があるのかは分かりませんが、彼は支配者であり、軍人でしたが、人間の命を大切にする人間でした。それは確かに「褒められる信仰」です。 百人隊長はしもべのために走り回りましたが、イエス様の御言葉の前では止まります。百人隊長は、イエス様が自分の家までこれらることを恐縮と思いました。しかし、しもべを生かさなければならなかったので、イエス様に「おことばを下さい。そうして私のしもべを癒やしてください」とお願いします。自分も軍人ですから言葉でいえば、手下の人々が動くように、イエス様がみことばを下されば死にかかっているしもべは癒されますということです。イエス様は、イスラエルにこのような信仰を見たことがないと言われます。 神様が御言葉を下してもその結果を見る前には信じない人々がイスラエル人です。彼らは、奇跡のある所を探し回りますが、人のためには苦労しません。百人隊長は、人のためには歩き回り、みことばの前に止まりました。癒しの集会に集まる人、伝道と奉仕に熱心な人、敬虔に熱心な人は確かに信仰の人ですが、みことばの力を信じ、みことばの前にとどまる信仰が真の信仰です。 救いの御言葉、命の御言葉は、見て聞いて触れるような感覚に依存するものではありません。神様が御言葉を下さればそれが現実になるということを信じ、その御言葉に耳を傾けることが信仰です。百人隊長の信仰から二つの「尊重」 を学びます。「人に対する尊重」、「人を生かす神様の御言葉に対する尊重」 です。