創世記 黙想16【エリエゼルの責任感】220916(金) 枝川愛の教会
創世記 24:28~5324:28 その娘は走って行って、母の家の者に、これらのことを告げた。24:29 リベカには兄がいて、その名をラバンといった。ラバンは外へ出て、泉のそばにいるその人のもとへ走って行った。24:30 彼は、飾り輪と、妹の腕にある腕輪を見、また、「あの人が私にこう言われました」と言った妹リベカのことばを聞くとすぐに、その人のところに行った。すると見よ、その人は泉のそば、らくだのそばに立っていた。24:31 そこでラバンは言った。「どうぞ、おいでください。主に祝福された方。なぜ外に立っておられるのですか。私は、お宿と、らくだのための場所を用意しております。」24:32 それで、その人は家の中に入った。らくだの荷が解かれ、らくだに藁と飼料が与えられ、彼の足と、一緒にいた従者たちの足を洗う水も与えられた。24:33 それから、彼の前に食事が出されたが、彼は「私の用件を話すまでは、いただきません」と言った。「お話しください」と言われて、24:34 彼は言った。「私はアブラハムのしもべです。24:35 主は私の主人を大いに祝福されましたので、主人は富んでおります。主は主人に、羊や牛、銀や金、男女の奴隷、らくだやろばをお与えになりました。24:36 私の主人の妻サラは、年をとってから主人に男の子を産み、主人はこの子に自分の全財産を譲っておられます。24:37 私の主人は、こう言って、私に誓わせました。『私が住んでいるこの地のカナン人の娘たちの中から、私の息子の妻を迎えてはならない。24:38 あなたは、私の父の家、私の親族のところへ行って、私の息子に妻を迎えなさい。』24:39 そこで私は主人に申しました。『もしかしたら、その娘さんは私について来ないかもしれません。』24:40 すると主人は答えました。『私は主の前に歩んできた。その主が御使いをあなたと一緒に遣わし、あなたの旅を成功させてくださる。あなたは、私の親族、私の父の家から、私の息子に妻を迎えなさい。24:41 次のようなときは、あなたは私との誓いから解かれる。あなたが私の親族のところに行ったときに、もし彼らがあなたに娘を与えないなら、そのとき、あなたは私との誓いから解かれる。』24:42 今日、私は泉のそばに来て言いました。『私の主人アブラハムの神、主よ。私がここまで来た旅を、もしあなたが成功させてくださるのなら──。24:43 ご覧ください。私は泉のそばに立っています。若い娘が水を汲みに出て来たなら、私は「あなたの水がめから少し水を飲ませてください」と言います。24:44 その人が私に、「どうぞ、お飲みください。あなたのらくだにも水を汲みましょう」と言ったなら、その娘さんこそ、主が私の主人の息子のために定められた方です。』24:45 私が心の中で言い終わらないうちに、なんと、リベカさんが水がめを肩に載せて出て来たのです。そして、泉に下りて行き、水を汲みました。それで私が『どうか水を飲ませてください』と言うと、24:46 急いで水がめを肩から降ろし、『お飲みください。あなたのらくだにも水を飲ませましょう』と言われたので、私は飲みました。らくだにも水を飲ませてくださいました。24:47 私が尋ねて、『あなたは、どなたの娘さんですか』と言いますと、『ミルカがナホルに産んだ子ベトエルの娘です』と答えました。そこで私は、彼女の鼻に飾り輪をつけ、彼女の腕に腕輪をはめました。24:48 そして私はひざまずき、主を礼拝し、私の主人アブラハムの神、主をほめたたえました。主は、私の主人の親族の娘さんを主人の息子に迎えるために、私を確かな道に導いてくださったのです。24:49 それで今、あなたがたが私の主人に恵みとまことを施してくださるのなら、私にそう言ってください。もしそうでなければ、そうでないと私に言ってください。それによって、私は右か左に向かうことになります。」24:50 ラバンとベトエルは答えた。「主からこのことが出たのですから、私たちはあなたに良し悪しを言うことはできません。24:51 ご覧ください。リベカはあなたの前におります。どうぞお連れください。主が言われたとおりに、あなたのご主人の息子さんの妻となりますように。」24:52 アブラハムのしもべは、彼らのことばを聞くやいなや、地にひれ伏して主を礼拝した。24:53 そして、このしもべは銀や金の品物や衣装を取り出して、リベカに与えた。また、彼女の兄や母にも貴重な品々を贈った。 アブラハムのしもべがリベカの家に入り、リベカの兄のラバンにその間の事情を話します。ラバンはお客さんが来たのでおもてなしをしようと思いましたが、しもべは自分の任務を果たす前には何も食べないと言い、本論に入ります。自分がハランに来た理由と神様にささげた祈り、そして神様に絶妙に答えられ、リベカに会ったことなどを言いながら、単刀直入にイサクがリベカと結婚できるように願います。そしてラバンはそれを許します。 神様が定められたことはこのように一瀉千里で走りますが、ただ、この話しで目立つのは、アブラハムのしもべです。彼の名前はエリエゼルです。エリエゼルの名前は「神様の助け」、「神様が助ける」という意味です。アブラハムにはたくさんのしもべがいました。軍隊が組織できるような十分なしもべがいましたが、その中で最も信頼する忠実なしもべがエリエゼルでした。15章を見れば、アブラハムが自分には永遠に子どもがいないと思い、エリエゼルが自分の相続者になると言うほどに信頼した人です。 アブラハムの信頼を受けていたこのしもべの業務処理能力がとても優れています。彼は主人の心を抱き、ハランに来ました。神様に祈り、祈ったことに対する神様の答えを見つけます。短い時間ですが、リベカとラバンに信頼を受け、その家を説得することができました。エリエゼルは仕事を処理することに集中力があります。結婚はイサクがし、銀や貴重な品々はリベカとラバンがもらいますが、24章で輝くのはエリエゼルの忠誠と信頼です。神様に信頼を受けるような忠実で責任あるしもべになりたいとを願います。