創世記 黙想17【イサクの慰め】220917(土) 枝川愛の教会
創世記 24:54~6724:54 このしもべと、ともにいた従者たちは、食べたり飲んだりして、そこに泊まった。朝になって彼らが起きると、そのしもべは「私の主人のところへ帰らせてください」と言った。24:55 彼女の兄と母は、「娘をしばらく、十日間ほど私たちのもとにとどまらせて、その後で行かせるようにしたいのですが」と言った。24:56 しもべは彼らに、「私が遅れないようにしてください。主が私の旅を成功させてくださったのですから。主人のところへ行けるように、私を帰らせてください」と言った。24:57 彼らは答えた。「娘を呼び寄せて、娘の言うことを聞いてみましょう。」24:58 彼らはリベカを呼び寄せて、「この人と一緒に行くか」と尋ねた。すると彼女は「はい、行きます」と答えた。24:59 そこで彼らは、妹リベカとその乳母を、アブラハムのしもべとその従者たちと一緒に送り出した。24:60 彼らはリベカを祝福して言った。「われらの妹よ、あなたは幾千万にも増えるように。あなたの子孫は敵の門を勝ち取るように。」24:61 リベカとその侍女たちは立ち上がり、らくだに乗って、その人の後について行った。こうして、しもべはリベカを連れ帰った。24:62 一方イサクは、ベエル・ラハイ・ロイ地方から帰って来ていた。彼はネゲブの地に住んでいたのであった。24:63 イサクは夕暮れ近く、野に散歩に出かけた。彼が目を上げて見ると、ちょうど、らくだが近づいて来ていた。24:64 リベカも目を上げ、イサクを見ると、らくだから降り、24:65 しもべに尋ねた。「野を歩いて私たちを迎えに来る、あの方はどなたですか。」しもべは答えた。「あの方が私の主人です。」そこで、リベカはベールを手に取って、身をおおった。24:66 しもべは、自分がしてきたことを残らずイサクに話した。24:67 イサクは、その母サラの天幕にリベカを連れて行き、リベカを迎えて妻とし、彼女を愛した。イサクは、母の亡き後、慰めを得た。 リベカは結婚のために遠い所に行くので、家族は数日間、惜別の情を交わしたかったのですが、エリエゼルはすぐに行かなければならないと足を早めます。準備ができていない家族は戸惑いますが、当事者のリベカが従うと言ったので、一行は急いで旅を立ちます。 別れは短い方がいいかもしれません。ラバンが妹のリベカのを祝福した言葉のように、新しい人生の挑戦の前で後ろを振り返って足首がつかまってはいけません。推進力の良いエリエゼルのおかげで時間活用が良くなっています。彼はひたすら待っている主人に一瞬でも早く戻りたい考えています。 一方、別れの痛みが長くて悲しんでいる人がいます。イサクです。今朝の本文にイサクが母サラが死後、悲しんでいてリベカと結婚することで慰められたと言いましたが、実はサラが死んだのはすでに3年前のことです。けれども、イサクはまだその喪失から抜け出せずにいたようです。 イサクはリベカを通して安定を得ます。エリエゼルがなぜそれほど急いでいたのかが少し分かります。イサクは母を失い、うつ病のような心の病気を患っていたかもしれません。だからアブラハムもエリエゼルもイサクの結婚を力強く推進したわけです。 神様の約束がなされている時にも、愛する人は老い、病にかかり、死にます。子どものための心配事は絶えないです。私たちの日常と変わりません。その中に神様の約束があり、その中に神様の働きがあり、神の国があります。神様がアブラハムに約束された後、すでに多くの紆余曲折がありましたが、神様はその約束を成し遂げるためにアブラハムの約束の子、イサクを立たせます。