創世記 38:1~11
38:1 そのころのことであった。ユダは兄弟たちから離れて下って行き、名をヒラというアドラム人の近くで天幕を張った。
38:2 そこでユダは、カナン人で名をシュアという人の娘を見そめて妻にし、彼女のところに入った。
38:3 彼女は身ごもって男の子を産んだ。ユダはその子をエルと名づけた。
38:4 彼女はまた身ごもって男の子を産み、その子をオナンと名づけた。
38:5 彼女はまた男の子を産み、その子をシェラと名づけた。彼女がシェラを産んだとき、ユダはケジブにいた。
38:6 ユダはその長子エルに妻を迎えた。名前はタマルといった。
38:7 しかし、ユダの長子エルは主の目に悪しき者であったので、主は彼を殺された。
38:8 ユダはオナンに言った。「兄嫁のところに入って、義弟としての務めを果たしなさい。そして、おまえの兄のために子孫を残すようにしなさい。」
38:9 しかしオナンは、生まれる子が自分のものとならないのを知っていたので、兄に子孫を与えないように、兄嫁のところに入ると地に流していた。
38:10 彼のしたことは主の目に悪しきことであったので、主は彼も殺された。
38:11 ユダは嫁のタマルに、「わが子シェラが成人するまで、あなたの父の家でやもめのまま暮らしなさい」と言った。シェラもまた、兄たちのように死ぬといけないと思ったからである。タマルは父の家に行き、そこで暮らした。