創世記 黙想53【シメオンがヨセフに捕まる】221102(水) 枝川愛の教会
創世記 42:18~2542:18 ヨセフは三日目に彼らに言った。「次のようにして、生き延びよ。私も神を恐れる者だから。42:19 もし、おまえたちが正直者なら、おまえたちの兄弟の一人を監獄に監禁したままにせよ。自分たちは飢えている家族に穀物を持って行くがよい。42:20 そして、末の弟を私のところに連れて来るがよい。そうすれば、おまえたちのことばが本当だということが分かり、おまえたちが死ぬことはない。」そこで彼らはそのようにした。42:21 彼らは互いに言った。「まったく、われわれは弟のことで罰を受けているのだ。あれが、あわれみを求めたとき、その心の苦しみを見ながら、聞き入れなかった。それで、われわれはこんな苦しみにあっているのだ。」42:22 ルベンが言った。「私はあの子に罪を犯すなと言ったではないか。それなのに、おまえたちは聞き入れなかった。だから今、彼の血の報いを受けているのだ。」42:23 彼らは、ヨセフが聞いていることを知らなかった。ヨセフと兄弟たちの間には通訳がいたからである。42:24 ヨセフは彼らから離れて、泣いた。それから彼らのところに戻って来て、彼らに語った。そして彼らの中からシメオンを捕らえて、彼らの目の前で彼を縛った。42:25 ヨセフは彼らの袋に穀物を満たし、それぞれの袋に彼らの銀を戻し、さらに道中の食糧を与えるように命じた。それで、人々はそのとおりにした。 人質に取られて末っ子を連れてこなければならない状況になると、緊迫した兄弟たちはヨセフにしたことを思い出し、後悔します。悔い改めはもう少し早くしなければなりませんでした。エジプトの総理がヘブライ語を知るはずがないので、その前で兄弟たちはヘブライ語で話し合いましたが、総理ヨセフはそれを聞きました。彼らが反省していることと、当時の状況がどのようなものだったのか、ヨセフは聞きます。ヨセフがあの時のことを思い出したのかこっそり入って泣きました。 ヨセフは兄弟の一人だけをカナンに帰らせようとした考えを変え、シメオンだけを監禁し、残りの9人を帰します。飢饉に必要な食糧と行く道に必要な食糧を与え、お金も受け取らずに返しました。しかし、彼らは必ずベンヤミンを連れて来なければなりません。悪行があるたびにそれを主導したシメオンが人質に取られました。シメオンは、もしかしたら兄弟が戻ってこないのではないかと恐れていたかも知れません。そう言えば、幼いヨセフは自分を助けに来ない兄たちを待ちながら泣いたはずです。時は流れ、時代は変わり、人々は席を座り替えます。自分の手に力があるからといって、高ぶり、悪を行うことをしてはいけません。