詩篇 黙想39【子孫の祝福】221202(金) 枝川愛の教会
詩篇 37:12~2637:12 悪しき者は正しい人に敵対して事を謀り彼に向かって歯をむき出す。37:13 主は悪しき者を笑われる。彼の日が来るのをご覧になるから。37:14 悪しき者は剣を抜き弓を引いた。苦しむ人貧しい人を打ち倒し行いの正しい人を切り殺すために。37:15 彼らの剣は自分の胸を貫き彼らの弓はへし折られる。37:16 一人の正しい人が持つわずかなものは多くの悪しき者が持つ富にまさる。37:17 悪しき者の腕はへし折られるが主は正しい人を支えられるからだ。37:18 主は全き人の日々を知っておられ彼らのゆずりは永久に続く。37:19 彼らはわざわいのときにも恥を見ず飢饉のときにも満ち足りる。37:20 しかし悪しき者は滅びる。主の敵は牧場の青草のようだ。彼らは消え失せる。煙となって消え失せる。37:21 悪しき者は借りるが返さない。正しい人は情け深く人に施す。37:22 主に祝福された人は地を受け継ぎ主にのろわれた者は断ち切られる。37:23 主によって人の歩みは確かにされる。主はその人の道を喜ばれる。37:24 その人は転んでも倒れ伏すことはない。主がその人の腕を支えておられるからだ。37:25 若かったころも年老いた今も私は見たことがない。正しい人が見捨てられることを。その子孫が食べ物を乞うことを。37:26 その人はいつも情け深く人に貸す。その子孫は祝福を得る。 ダビデがアブサロムから逃れた時、多くの人々はダビデを裏切りましたが、バルジライという老人はダビデを助け、もてなしてくれました。ダビデのところに来てダビデ一行のために奉仕しました。後にダビデが王権を回復したときに、ダビデは彼を報いたかったのですが、彼は断り、代わりに自分の息子の道を開きます。それでダビデに続き、ソロモンまでバルジライ家に対して代々に恩返しすることになります。「若かったころも年老いた今も私は見たことがない。正しい人が見捨てられることを。その子孫が食べ物を乞うことを。25」これはバルジライを思い出したことでしょう。信頼と義をもってまいた種は、いつがは必ず報いの実が結ばれます。 ダビデは自分が受けた恵みをよく覚えていました。恩知らず人ではありません。ところが、本文でダビデは、逆に「悪しき者は借りるが返さない。」と言い、恵みを覚えない人を批判します。これもダビデの記憶から出たことでしょう。シムイという人はダビデがアブサロムから逃げる時、ダビデを嘲け、呪いました。ダビデがやがて権力を回復しますが、彼を殺さずに赦しました。彼は恵まれたわけであります。しかし、彼は逃げた自分の種しもべを赦さずに捕まえに出かけて死にます。シムイは恩を受けましたが、恩を覚えていない人でした。さらに多くの恵みを求める前に、今まで受けた祝福を数えます。受けた恵みを覚えて生きたいと思います。