伝道者の書 黙想7【もう少し正直に】221220(火) 枝川愛の教会
伝道者の書 7:15~297:15 私はこの空しい人生において、すべてのことを見てきた。正しい人が正しいのに滅び、悪しき者が悪を行う中で長生きすることがある。7:16 あなたは正しすぎてはならない。自分を知恵のありすぎる者としてはならない。なぜ、あなたは自分を滅ぼそうとするのか。7:17 あなたは悪すぎてはいけない。愚かであってはいけない。時が来ないのに、なぜ死のうとするのか。7:18 一つをつかみ、もう一つを手放さないのがよい。神を恐れる者は、この両方を持って出て行く。7:19 知恵は町の十人の権力者よりも、知恵のある者を力づける。7:20 この地上に、正しい人は一人もいない。善を行い、罪に陥ることのない人は。7:21 また、人の語ることばをいちいち心に留めてはならない。しもべがあなたをののしるのを聞かないようにするために。7:22 あなた自身が他人を何度もののしったことを、あなたの心は知っているのだから。7:23 私は、これらの一切を知恵によって試みた。私は言った。「私は知恵のある者になりたい」と。しかし、それは私には遠く及ばないことだった。7:24 今までにあったことは、遠く、とても深い。だれがそれを見極めることができるだろうか。7:25 私は心を転じて、知恵と道理を学び、探り出し、探し求めた。愚かさの悪と、狂気の愚かさを知ろうとした。7:26 私は、女が死よりも苦々しいことに気がついた。女は罠であり、その心は網、その手は、かせである。神に良しとされる者は女から逃れるが、罪に陥る者は女に捕らえられる。7:27 伝道者は言う。見よ。私が道理を見出そうとして、一つ一つに当たり、見出したことは次のとおりである。7:28 私のたましいは、なおも探し求めたが、見出すことはなかった。私は千人のうちに、一人の男を見出したが、そのすべてのうちに、一人の女も見出さなかった。7:29 私が見出した次のことだけに目を留めよ。神は人を真っ直ぐな者に造られたが、人は多くの理屈を探し求めたということだ。 今朝の御言葉が原論的な教理を繰り返すことではないから嬉しかったです。義人が滅び、悪人が成功する現実は、今、世の中に明確にあります。皆がその不当さを訴えます。ところが、最も深刻な問題は悪が成功していることより、自分が義だと思い込む根拠のない錯覚です。「この地上に、正しい人は一人もいない。善を行い、罪に陥ることのない人は。20」義と悪、賢さと愚かさが分離できない形で混ざっています。 「私が見出した次のことだけに目を留めよ。神は人を真っ直ぐな者に造られたが、人は多くの理屈を探し求めたということだ。29」偽りで矛盾している自分を知ることだけでも神様の近づいているのです。人間が追求すべきことは、聖くなる聖化ではなく、人間らしさです。神様の前でもう少し正直でなければなりません。私は望みのない罪人です。しかし、そんな私も恥知らずで、主の救いを願い求めます。だから主イエス・キリストが来られるクリスマスを待ち望むことができます。そのような告白を含め、メリークリスマスとさいさつしたいと思います。