Ⅰサムエル 黙想7【寂しい神の箱】230131(火) 枝川愛の教会
Ⅰサムエル 5:1~125:1 ペリシテ人は神の箱を奪って、エベン・エゼルからアシュドデまで運んで来た。5:2 それからペリシテ人は神の箱を取り、ダゴンの神殿に運んで来て、ダゴンの傍らに置いた。5:3 アシュドデの人たちが、翌日、朝早く起きて見ると、なんと、ダゴンは主の箱の前に、地にうつぶせになって倒れていた。そこで彼らはダゴンを取り、元の場所に戻した。5:4 次の日、朝早く彼らが起きて見ると、やはり、ダゴンは主の箱の前に、地にうつぶせになって倒れていた。ダゴンの頭と両手は切り離されて敷居のところにあり、胴体だけがそこに残っていた。5:5 それで今日に至るまで、ダゴンの祭司たちやダゴンの神殿に入る者はみな、アシュドデにあるダゴンの敷居を踏まない。5:6 主の手はアシュドデの人たちの上に重くのしかかり、アシュドデとその地域の人たちを腫物で打って脅かした。5:7 アシュドデの人たちは、この有様を見て言った。「イスラエルの神の箱は、われわれのもとにとどまってはならない。その手は、われわれとわれわれの神ダゴンの上に厳しいものであるから。」5:8 それで彼らは人を遣わして、ペリシテ人の領主を全員そこに集め、「イスラエルの神の箱をどうしたらよいでしょうか」と言った。領主たちは「イスラエルの神の箱は、ガテに移るようにせよ」と言った。そこで彼らはイスラエルの神の箱を移した。5:9 それがガテに移された後、主の手はこの町に下り、非常に大きな恐慌を引き起こし、この町の人々を上の者も下の者もみな打ったので、彼らに腫物ができた。5:10 ガテの人たちは神の箱をエクロンに送った。神の箱がエクロンにやって来たとき、エクロンの人たちは大声で叫んで言った。「私と私の民を殺すために、イスラエルの神の箱をこっちに回して来たのだ。」5:11 それで彼らは人を遣わして、ペリシテ人の領主を全員集め、「イスラエルの神の箱を送って、元の場所に戻っていただきましょう。私と私の民を殺すことがないように」と言った。町中に死の恐慌があったのである。神の手は、そこに非常に重くのしかかっていた。5:12 死ななかった者は腫物で打たれ、助けを求める町の叫び声は天にまで上った。 ペリシテが奪っていった神の箱は、ペリシテの地で災いをもたらします。神の箱を保管していたダゴン神殿でダゴンの神像がバラバラと寸断さんれる凄まじい出来事が起こります。それから民の間で伝染病が広がります。ペリシテ人はそれが神の箱が下す災いだと思って神の箱を別の場所に移しましたが、ペリシテはさらに大きな災いに苦しむことになります。イスラエルは神様を捨てて自ら失敗の道を歩み、ペリシテはイスラエルに打ち勝って神様を逮捕して帰ったわけですが、神様の御言葉はどちらにも負けませんでした。 ルカの福音書で、イエス様がゲラサの幽霊に命じて豚の群れに入り、そのために豚が皆殺された時、ゲラサの人々は集まってイエス様にところに来て自分たちの町から離れてほしいと言いました。目の前に見える神様の証拠を見ても神様を認めようとせず回避しました。それは、イエス様が幽霊を追い出すことによって経済的な損失が生じたからです。ペリシテも災いが神の箱のゆえであることを知りましたが、神様を認めようとしませんでした。神様を認めないのはイスラエルも同様です。 神様の御言葉を認めるところがなくて神の箱が留まるところがありません。悪と不信仰の中で死んだエリ家、惨敗したイスラエル、そして災いに苦しんだペリシテがみな不幸ですが、信仰に捨てられ、行くところのない神の言葉も寂しいです。神様の御言葉のない世界こそが失敗であり、災いであります。神様の御言葉の方に立ちたい願います。