Ⅱサムエル 黙想12 【ダビデとメフィボシェテ】-リーダーシップの温度-230425(火) 枝川愛の教会Ⅰサムエル 9章 1‐13
Ⅱサムエル 9:1~139:1 ダビデは言った。「サウルの家の者で、まだ生き残っている人はいないか。私はヨナタンのゆえに、その人に真実を尽くしたい。」9:2 サウルの家にツィバという名のしもべがいて、ダビデのところに呼び出された。王は彼に言った。「あなたがツィバか。」彼は言った。「はい、あなた様のしもべです。」9:3 王は言った。「サウルの家の者で、まだ、だれかいないか。私はその人に神の恵みを施そう。」ツィバは王に言った。「まだ、ヨナタンの息子で足の不自由な方がおられます。」9:4 王は彼に言った。「その人は、どこにいるのか。」ツィバは王に言った。「お聞きください。ロ・デバルのアンミエルの子マキルの家におられます。」9:5 ダビデ王は人を送って、ロ・デバルのアンミエルの子マキルの家から彼を連れて来させた。9:6 サウルの子ヨナタンの子メフィボシェテは、ダビデのところに来て、ひれ伏して礼をした。ダビデは言った。「メフィボシェテか。」彼は言った。「はい、あなた様のしもべです。」9:7 ダビデは言った。「恐れることはない。私は、あなたの父ヨナタンのゆえに、あなたに恵みを施そう。あなたの祖父サウルの地所をすべてあなたに返そう。あなたはいつも私の食卓で食事をすることになる。」9:8 彼は礼をして言った。「いったい、このしもべは何なのでしょうか。あなた様が、この死んだ犬のような私を顧みてくださるとは。」9:9 王はサウルのしもべツィバを呼び寄せて言った。「サウルと、その一家の所有になっていた物をみな、私はあなたの主人の息子に与えた。9:10 あなたも、あなたの息子たちも、あなたの召使いたちも、彼のために土地を耕し、作物を持って来て、それがあなたの主人の息子のパン、また食物となる。あなたの主人の息子メフィボシェテは、いつも私の食卓で食事をすることになる。」ツィバには息子が十五人と召使いが二十人いた。9:11 ツィバは王に言った。「わが主、王がこのしもべに申しつけられたとおりに、このしもべはいたします。」メフィボシェテは王の息子たちの一人のように、王の食卓で食事をすることになった。9:12 メフィボシェテには、ミカという名の小さな子がいた。ツィバの家に住む者はみな、メフィボシェテのしもべとなった。9:13 メフィボシェテはエルサレムに住み、いつも王の食卓で食事をした。彼は両足がともに萎えていた。 ダビデ王国が軍事的かつ政治的に全盛期に向かって走っていく時、ダビデはしばらく立ち止まり、ある一人に会います。メフィボシェテです。サウル王朝は滅びましたが、ダビデはサウルの孫であり、ヨナタンの子メフィボシェテが生き残っていました。ヨナタンは生前、ダビデが王になると言い、その時に自分と自分の家を顧るようにとお願いしたことがあります。 そこでダビデはヨナタンの子メフィボシェテを探し出します。メフィボシェテはサウルとヨナサンが死んだペその日、ペリシテを避けて逃げていた乳母が誤って乳飲み子メフィボシェテを落とことによって両足を引きずる障碍者になりました。王子として生まれましたが、王朝が滅びるのを見、障害を抱え、隠遁していた没落した悲運の王子でした。 メフィボシェテはダビデが自分を探していることを聞き、怖いと思ったでしょう。政治的に見れば、新しい政権が以前政権の影を消すこともあるからです。しかし、ダビデはメフィボシェテに害するためではなかったです。王は彼を受け入れます。ダビデ王はメフィボシェテに2つの特典を与えました。サウルのしもべツィバが独り占めしたサウルの所有をメフィボシェテに与え、ダビデ王と常に食事をすることです。 歴史上、大きな国を成した王は大勢います。強力な権力者もたくさんいます。しかし、彼らが必ずしも立派な王であるわけではありません。聖書の中で大きな役割を果たした人のうち、人柄が欠けている人は誰もいません。戦争は人を殺すことであり、政治もまた互いに攻防するものかもしれません。宣教さえも誰かと葛藤を起こしながら続けます。そんな中で、人の良さを考えるということは、神の人らしく愛を抱いている証拠だからです。政敵を殺す権力者がいますが、恨みを忘れ、慈悲を施すダビデに一票です。