Ⅱサムエル 黙想21【ダビデの鏡】20230511(木) 枝川愛の教会Ⅱサムエル 16章 15~23
Ⅱサムエル 16:15~2316:15 アブサロムとすべての民、イスラエルの人々はエルサレムに入った。アヒトフェルも一緒であった。16:16 ダビデの友アルキ人フシャイがアブサロムのところに来たとき、フシャイはアブサロムに言った。「王様万歳。王様万歳。」16:17 アブサロムはフシャイに言った。「これが、あなたの友への忠誠の表れなのか。なぜあなたは、あなたの友と一緒に行かなかったのか。」16:18 フシャイはアブサロムに言った。「いいえ、主と、この民、イスラエルのすべての人々が選んだ方に私はつき、その方と一緒にとどまります。16:19 また、私はだれに仕えるべきでしょうか。私の友の子に仕えるべきではありませんか。私はあなた様の父上に仕えたように、あなた様にもお仕えいたします。」16:20 アブサロムはアヒトフェルに言った。「あなたがたで相談しなさい。われわれは、どうしたらよいだろうか。」16:21 アヒトフェルはアブサロムに言った。「父上が王宮の留守番に残した側女たちのところにお入りください。全イスラエルが、あなたは父上に憎まれるようなことをされたと聞くでしょう。あなたに、くみする者はみな、勇気を出すでしょう。」16:22 アブサロムのために屋上に天幕が張られ、アブサロムは全イスラエルの目の前で、父の側女たちのところに入った。16:23 当時、アヒトフェルの進言する助言は、人が神のことばを伺って得ることばのようであった。アヒトフェルの助言はすべて、ダビデにもアブサロムにもそのように思われた。 フシャイがアブサロム支持者を装ってアブサロム反乱政府に潜入します。エルサレムに入ったアブサロムにアヒドベルが提案してのは、父のダビデ王が残していった側女と相姦するようにということです。これはアブサロムがダビデ王とは完全な決別を意味し、敵対関係を強調して反ダビデ勢力のアブサロム支持をより強固にするためです。これにアブサロムは王宮の屋上に幕を張り、すべてのイスラエルの民の目の前でダビデの後宮十人と性行為をする奇怪な姦淫事件を起こします。 アブサロムとアヒドベルの反人倫的堕落の責任を免れることはできませんが、これはナタンの預言者がダビデに警告した審判でもあります。「主はこう言われる。見よ、わたしはあなたの家の中から、あなたの上にわざわいを引き起こす。あなたの妻たちをあなたの目の前で奪い取り、あなたの隣人に与える。彼は、白昼公然と、あなたの妻たちと寝るようになる。12:11」 警告と預言はそのとおりに実現しました。 ダビデの家に離れないと言われた剣は、ますます深くダビデの肺腑を突き刺します。ダビデの血の涙がどこまでなのか分かりません。そういえば、エルサレムの宮から逃げる時、家族と側近全員が出ましたが、後宮10人には宮を守れという命令とともに宮に残しました。後宮たちの力で宮を守ることはできません。アブサロムという怪物はダビデの鏡です。ダビデの暴力と破倫がアブサロムにあり、ダビデが無価値と思ったことをアブサロムも自分の方法で無価値に扱います。