使徒の働き 黙想40 【黙ってはいけない】 20230804 (金) 枝川愛の教会 使徒の働き 18章 9-17
使徒の働き 18章 9-17 18:9 ある夜、主は幻によってパウロに言われた。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない 18:10 わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」 18:11 そこで、パウロは一年八か月の間腰を据えて、彼らの間で神のことばを教え続けた。 18:12 ところが、ガリオがアカイアの地方総督であったとき、ユダヤ人たちは一斉にパウロに反抗して立ち上がり、彼を法廷に引いて行って、 18:13 「この人は、律法に反するやり方で神を拝むよう、人々をそそのかしています。」と言った。 18:14 パウロが口を開こうとすると、ガリオはユダヤ人に向かって言った。「ユダヤ人の諸君。不正な行為や悪質な犯罪のことであれば、私は当然あなたがたの訴えを取り上げるが、 18:15 ことばや名称やあなたがたの律法に関する問題であれば、自分たちで解決するがよい。私はそのようなことの裁判官になりたくはない。」 18:16 そうして彼らを法廷から追い出した。 18:17 そこで皆は会堂司ソステネを捕らえ、法廷の前で打ちたたいた。ガリオは、そのようなことは少しも気にしなかった。 使徒パウロの過去を見ればわかるように、初代教会の一番の敵はローマではなく、同じユダヤ人でした。 イエスが神の子であり、旧約聖書に書かれているメシアであることを否定していた彼らにとって、そのイエスを神の子で、メシアとして認めたクリスチャンたちは自分たちの神、聖書を冒瀆する異端者でした。 確かにパウロは誰もが認める‘異邦人の使徒’でした。彼は異邦人に福音を宣べ伝えるためにだれよりも頑張った使徒です。しかし、だからと言って、ユダヤ人に福音を宣べ伝えずにはいけませんでした。 悔い改める前のパウロはこういうクリスチャンたちを訴え、法廷に引いて行く人でした。そして、そのパウロの目の前でステパノが迫害され、殉教することもありました。 だからこそ、パウロは、ユダヤ人に福音を宣べ伝えることがどれだけ危険で、難しいことなのか知っているはずです。 しかし、神様はパウロにこう言われています。 “恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない”(使徒18:9) パウロがユダヤ人たちに福音を宣べ伝えなかった様々な理由があるが、この危険性もその一つだったかも知れません。 しかし、神様はパウロのためにすでに人々を用意してくださいました。パラオの前に出て行くことが恐ろしかったモーセにアロンを用意してくださったように、アハブとイゼベルに追いかけられて恐れていたエリヤにバアルを拝んでいない七千人の人を用意してくださったように、パウロにも、また、今日の私たちにも福音を宣べ伝えるための状況と人々を用意してくださいます。 神様は私たちが沈黙することを望んでいません。だから、私たちが福音を宣べ伝えられるようにいつも隣で助けてくださる方です。だから私たちの口はいつも神様について宣べ伝える準備ができていなければなりません。