使徒の働き 黙想41 【知識と信仰】 20230805 (土) 枝川愛の教会 使徒の働き 18章 18-28
使徒の働き 18章 18-28 18:18 パウロは、なおしばらく滞在してから、兄弟たちに別れを告げて、シリアへ向けて船で出発した。プリスキラとアキラも同行した。パウロは誓願を立てていたので、ケンクレアで髪を剃った。 18:19 彼らがエペソに着くと、パウロは二人を残し、自分だけ会堂に入って、ユダヤ人たちと論じ合った。 18:20 人々は、もっと長くとどまるように頼んだが、パウロは聞き入れず、 18:21 「神のみこころなら、またあなたがたのところに戻って来ます。」と言って別れを告げ、エペソから船出した。 18:22 それからカイサリアに上陸してエルサレムに上り、教会にあいさつしてからアンティオキアに下って行った。 18:23 パウロはアンティオキアにしばらく滞在した後、また出発し、ガラテヤのっ地方やフリュギアを次々に巡って、すべての弟子たちを力づけた。 18:24 さて、アレクサンドリア生まれでアポロという名の、雄弁なユダヤ人がエペソに来た。彼は聖書に通じていた。 18:25 この人は主の道について教えを受け、霊に燃えてイエスのことを正確に語ったり教えたりしていたが、ヨハネのバプテスマしか知らなかった。 18:26 彼は会堂で大胆に語り始めた。それを聞いたプリスキラとアキラは、彼をわきに呼んで、神の道をもっと正確に説明した。 18:27 アポロはアカイアに渡りたいと思っていたので、兄弟たちは彼を励まし、彼を歓迎してくれるようにと、弟子たちに手紙を書いた。彼はそこに着くと、恵みによって信者になっていた人たちを、大いに助けた。 18:28 聖書によってイエスがキリストであることを証明し、人々の前で力強くユダヤ人たちを論破したからである。 初代教会の当時、ユダヤ教の伝統に従っていたユダヤ人たちはイエス・キリストのことをすべて否定していました。しかし、すべてのユダヤ人がそうではありませんでした。 パウロが出会った多くのユダヤ人の中にはクリスチャンを迫害し、イエスを否定した人もいるが、充実なキリストの僕になった人々もいました。 彼らがイエス・キリストを信じるようになったきっかけはなんでしょうか。彼らは‘聖霊の働き’を通して、‘聖書の中で’キリストを見つけたのです。 逆に、ユダヤ教の人々がイエス・キリストを否定した根拠はなんでしょうか。彼らも同じくその始めは聖書だったはずです。しかし、彼らは聖書を正しく理解できず、聖書から外れてユダヤ教の伝統に従い、‘ユダヤ教の伝統’を通して聖書を見たのです。 今日の箇所ではアレクサンドリア生まれのアポロについて、“この人は主の道について教えを受け、霊に燃えてイエスのことを正確に語ったり教えたりしていたが、ヨハネのバプテスマしか知らなかった”(使徒18:25)と説明しています。使徒の働きではヨハネのバプテスマとイエスのバプテスマを区別して使っていて、その区別の基準は‘聖霊’です。 聖書に通じていたアポロは聖書の中でキリストを見つけることはできました。しかし、彼はまだ知識でイエス・キリストを知っているだけでした。しかし、プリスキラとアキラを通して彼は‘聖霊’を知ることができました。そうして彼は聖霊によってもっと力強くイエス・キリストを証明するようになりました。 私たちの信仰も知識の程度にとどまってはいないでしょうか。慣れている教会の文化と雰囲気、聖書の内容など、習慣的なもの、ヨハネのバプテスマにとどまってはいけません。私たちに聖霊を与えてくださるイエス・キリストのバプテスマによって、習慣的な行いと知識を超え、信仰によって生きるクリスチャンにならなければなりません。