エペソ人への手紙黙想 【心のうちに部屋づくり】20231025(水) 枝川愛の教会 趙鏞吉 牧師
エペソ人への手紙 4:25~324:25 ですから、あなたがたは偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。私たちは互いに、からだの一部分なのです。4:26 怒っても、罪を犯してはなりません。憤ったままで日が暮れるようであってはいけません。4:27 悪魔に機会を与えないようにしなさい。4:28 盗みをしている者は、もう盗んではいけません。むしろ、困っている人に分け与えるため、自分の手で正しい仕事をし、労苦して働きなさい。4:29 悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。むしろ、必要なときに、人の成長に役立つことばを語り、聞く人に恵みを与えなさい。4:30 神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、贖いの日のために、聖霊によって証印を押されているのです。4:31 無慈悲、憤り、怒り、怒号、ののしりなどを、一切の悪意とともに、すべて捨て去りなさい。4:32 互いに親切にし、優しい心で赦し合いなさい。神も、キリストにおいてあなたがたを赦してくださったのです。 パウロが警戒するのは嘘、怒り、貪欲、憎しみと紛争という感情に包まれている人々です。しかし、パウロは今、不特定多数に君子の道を教えているわけではありません。聖徒たちに教会共同体に影響を及ぼしかねない否定的な感情の管理について語っているのです。このような感情というのは、特別な悪人のものではなく、日常的に存在するものだからです。 誰もが欺瞞に長けて欲張ります。人と関係していると、誰かが嫌になる時があり、誤解が生じ、怒りが起き、それによって葛藤し、紛争しがちです。 私たちはある完璧な状態を追求します。教会と家庭と職場とすべての人間関係で円満なことを追求します。しかし、どこかで小さな亀裂は必ず生じますし、私たちはそのために感情全体が影響を受けやすいです。カール·ユングはこういう時に掃除をすることをお勧めします。物理的環境を整理整頓するだけでもごちゃした心が慰められ、整頓されるからです。問題はそのような感情そのものではなく、その感情の波及効果です。否定的な感情は避けられませんが、それが自分の心の中に広がらないようにパーティションをつけることは大切です。 そうでなければ、小さな損傷がすべての心を飲み込み、私たちを怒らせ、憂鬱にさせます。感情がこみ上げていかないようにするためには、心の中に部屋を作ってそれを入れ、自分の感情は平静を保っていなければなりません。誰かと感情的対立があれば、それを部屋に入れておいて憎しみという感情に突き進まないようにしなければなりません。それが這い出てきて、自分の精神と関係と全感情を支配するようにしてはいけません。その感情はその部屋の中で解決します。自分の心がその感情に支配されないようにしなければならず、共同体がその感情に影響を受けないようにしなければなりません。 すなわち、パウロは心を落ち着かせた後、その部屋のドアを開けて赦すようにと言います。キリストが私を赦したように、彼らを赦すようにと言います。赦せなければ、自分のすべての感情が悪魔に支配されてしまうからです。肉を持つ限る人間に罪は消えません。その罪を解決できない人間が共に生きていくためには赦ししかありません。神様が私のためにしてくださった方法もそれです。他人を赦す道が私の生きる道です。不快なことはいつも起こります。心の中に小さな部屋を作り、それを入れ、自分の心は平常心を維持します。神様が私を赦した恵みが思い出されれば、その時そのドアを開けて私も赦しを告げたいです。私が、神様に、そして人々に赦されたように······