箴言 黙想 【悲しみと喜び】20231116(木) 枝川愛の教会 趙鏞吉 牧師
箴言 17:13~2817:13 善に代えて悪を返すなら、その者の家から悪は離れない。17:14 口論の始まりは水が吹き出すようなもの。争い事が起こらないうちにやめよ。17:15 悪しき者を正しいとする者、正しい人を悪いとする者、主はこの両者を忌み嫌われる。17:16 愚かな者が良識もないのに、知恵を買おうとして、手に代金を持っている。これはどうしたことか。17:17 友はどんなときにも愛するもの。兄弟は苦難を分け合うために生まれる。17:18 良識のない人は、すぐ誓約をし、隣人の前で保証人となる。17:19 背きの罪を愛する者はけんかを愛する。自分の門を高くする者は破滅を求める。17:20 心の曲がった者は幸いを見つけない。二枚舌の者はわざわいに陥る。17:21 愚かな者を生む者には悲しみがあり、愚か者の父には喜びがない。17:22 喜んでいる心は健康を良くし、打ちひしがれた霊は骨を枯らす。17:23 悪しき者は人の懐から賄賂を受け取り、さばきの道を曲げる。17:24 悟りのある者はその顔を知恵に向け、愚かな者は目を地の果てに注ぐ。17:25 愚かな子はその父の憂い、これを産んだ母の痛み。17:26 正しい人に罰金を科すことが良いことでないなら、高貴な人を実直さゆえに打つのは、なおのこと。17:27 ことばを控える人は知識を持つ者。霊において冷静な人は英知のある者。17:28 愚か者でも黙っていれば、知恵のある者と思われ、その唇を閉じていれば、分別のある者と思われる。 うつ病はストレスが原因になることもあります。ストレスが原因となったうつ病は、楽しさを感じない状態(アンヘドニア anhedonia)になります。何をしても楽しくありません。健康な状態で何かを楽しむときは、ドーパミンというホルモンが分泌されます。適度なドーパミンは人を意欲的に変え、幸せを感じさせますが、ストレスに長時間さらされるとストレスホルモンであるグルココルチコイドが分泌され、ドーパミンが出なくなるそうです。 「喜んでいる心は健康を良くし、打ちひしがれた霊は骨を枯らす。17:22」喜んでいる心は健康をよくするということですから、病気があっても喜びという薬を飲めばよくなります。絶望が最も恐い病気だからです。重い心配、たくさんのストレスを受けると骨を枯らすそうです。顔の皮膚に水分が抜けるとシワができるように、骨から水分が抜けると退行性関節疾患を患い、脊椎に水分が抜けるとそれが椎間板ヘルニアです。心配が心を押さえつけると骨が枯らします。 答えは分かりました。心の喜びを増やし、ストレスを減らすことです。人々は言います。ストレスを受けずにやりたいことをしなさいと。しかし、現実はそれほど簡単ではありません。どんな環境になれば、ストレスは減り、喜びは大きくなるのでしょうか?おそらく、自分が変えられる環境と自分が変えられない環境があると思います。御言葉は環境の喜び、状況の心配とは言わず、心の喜び、打ちひしがれた霊と言いました。状況や環境は今すぐ変えられなくても、心を変えてみる試みはできるかもしれません。存在もしないもののための不安、執着はストレスで骨を枯らしますが、日常に隠れている感謝と希望を引き出すと、それが喜びになって心身を元気にしてくださるでしょう。