民数記 黙想【記念とする日】20250607(土) 枝川愛の教会 崔種碩 神学生
民数記 34:16-29 34:16 主はモーセに告げられた。 34:17 「あなたがたにその地を相続地として受け継がせる者たちの名は、次のとおりである。すなわち、祭司エルアザルとヌンの子ヨシュア。 34:18 あなたがたは、その地を受け継ぐため、それぞれの部族から族長一人ずつを選ばなければならない。 34:19 その人たちの名は次のとおりである。ユダ部族からは、エフンネの子カレブ。 34:20 シメオン部族からは、アミフデの子サムエル。 34:21 ベニヤミン部族からは、キスロンの子エリダデ。 34:22 ダン部族からは、族長として、ヨグリの子ブキ。 34:23 ヨセフの子孫からは、マナセ部族から、族長として、エフォデの子ハニエル、 34:24 またエフライム部族から、族長として、シフタンの子ケムエル。 34:25 ゼブルン部族からは、族長として、パルナクの子エリツァファン。 34:26 イッサカル部族からは、族長として、アザンの子パルティエル。 34:27 アシェル部族からは、族長として、シェロミの子アヒフデ。 34:28 ナフタリ部族からは、族長として、アミフデの子ペダフエル。 34:29 これが、カナンの地でイスラエルの子らへの相続地を受け継がせるようにと、主が命じた人たちである。」 約束の地を目前にして、イスラエルの次の世代の族長たちが立てられました。彼らはこれから約束の地に入り、戦い、その地を分け与えられることになります。特徴的なのは、この族長たちを通してイスラエルの子孫に相続地が与えられたということです。私たちは聖書に登場する人物、今日の本文で言えば祭司エルアザル、ヨシュア(ホセアの子)、ヘブルネの子カレブなど、信仰の足跡を残した人物についてはよく知っています。そして、彼らに与えられる神様の報いについてもよく知っています。 しかしそれ以外に、今日の本文に登場する族長たちは私たちにとって馴染みの薄い名前がほとんどです。聖書もこれら一人ひとりがどんな仕事をしたのか、どんな人であったのか詳しくは描写していません。モーセに選ばれたということは、ある程度各部族の中で信望のある者、模範となる者であったことは推察できますが、それ以上の情報は私たちに与えられていません。それでも神様は彼らを通してイスラエルの子孫に相続地を与えられるのです。 彼らは私たちの目には見えないところで、私たちに聞こえないようにそれぞれ自分の人生を粘り強く歩んだ者たちであったと推測できます。神様はそうした者たちを今日族長として立てられ、イスラエルの子孫に相続地を受け継がせる道具として用いられたのです。 今の時代においてもこうした族長たちが立てられています。著名な説教者や伝道者、宗教的・社会的に影響力のある人たちではなくても、それぞれの場所で忠実にその役割を果たすことで、その場にいる人々に神様の相続地を受け継がせる役割を担っている人たちがまさにそうした人たちです。 今日の本文以外にも聖書には多くの名も知られぬ献身者たち、その献身の内容が記録されていない信仰の人々が登場します。私たちは彼らを哀れむ必要はありません。有名な人物のように私たちに記憶されないからと言って、不合理だと考える必要もありません。神様は彼らの名前と人生を覚えておられ、彼らにも同じ恵みと救いをお与えになっているからです。 私たちの生き方や献身が小さく見えても、不安になる必要はありません。神様はすでに私たちの人生と献身のすべてをご存じです。より大きなことをしなければならないという圧迫に押しつぶされる必要もありません。神様はすでに私たちのすべての人生の瞬間を通してご自身の祝福を注いでくださっているのです。 https://youtu.be/nEc2dPltgNI?si=05S647N8l3SXYiDq










