QT

士師記 16章 1~14
16:1 サムソンはガザへ行き、そこで遊女を見つけて、彼女のところに入った。
16:2 「サムソンがここにやって来た」と、ガザの人々に告げる者があったので、彼らはそこを取り囲み、町の門で一晩中、彼を待ち伏せた。彼らは「明け方まで待ち、彼を殺そう」と言って、一晩中鳴りを潜めていた。
16:3 サムソンは真夜中まで寝ていたが、真夜中に起き上がり、町の門の扉と二本の門柱をつかんで、かんぬきごと引き抜き、それを肩に担いで、ヘブロンに面する山の頂に運んで行った。
16:4 その後、サムソンは、ソレクの谷にいる女を愛した。彼女の名はデリラといった。
16:5 ペリシテ人の領主たちが彼女のところに来て、言った。「サムソンを口説いて、彼の強い力がどこにあるのか、またどうしたら私たちが彼に勝ち、縛り上げて苦しめることができるかを調べなさい。そうすれば、私たちは一人ひとり、あなたに銀千百枚をあげよう。」
16:6 そこで、デリラはサムソンに言った。「どうか私に教えてください。あなたの強い力はどこにあるのですか。どうすればあなたを縛って苦しめることができるのでしょうか。」
16:7 サムソンは言った。「もし、まだ干していない七本の新しい弓の弦で私を縛るなら、私は弱くなり、並みの人のようになるだろう。」
16:8 そこで、ペリシテ人の領主たちは、干していない七本の新しい弓の弦を彼女のところに持って来たので、彼女はそれでサムソンを縛り上げた。
16:9 彼女は、待ち伏せる者を奥の部屋に置いておき、「サムソン、ペリシテ人があなたを襲って来ます」と言った。しかし、サムソンはまるで麻の撚り糸が火に触れて切れるように、弓の弦を断ち切った。こうして、彼の力の源は知られなかった。
16:10 デリラはサムソンに言った。「まあ、あなたは私をだまして噓をつきましたね。今度こそ、どうしたらあなたを縛れるか教えてください。」
16:11 サムソンは言った。「もし、仕事に使ったことのない新しい綱で、私をしっかり縛るなら、私は弱くなり、並みの人のようになるだろう。」
16:12 そこで、デリラは新しい綱を取って、それで彼を縛り、「サムソン、ペリシテ人があなたを襲って来ます」と言った。奥の部屋には待ち伏せしている者がいた。しかし、サムソンは腕からその綱を、糸のように断ち切った。
16:13 デリラは、またサムソンに言った。「今まで、あなたは私をだまして噓をついてきました。どうしたらあなたを縛れるか、私に教えてください。」サムソンは、「もしおまえが機の経糸と一緒に私の髪の毛七房を織り込み、機のおさで締めつけておくならば」と言った。
16:14 彼女は機のおさで締めつけて言った。「サムソン、ペリシテ人があなたを襲って来ます。」すると、サムソンは眠りから覚めて、機のおさと機の経糸を引き抜いた。

 

サムソンは20年の間、イスラエルの士師として活動しましたが、士師としてのサムソンの活動は具体的に記されていません。士師記は、サムソンが滅び行く致命的ないくつかの出来事を言及しています。士師記の編集の意図から考えると、サムソンが師事としてどのようなことをしたのかより何に気をつけて、何を守っていたのかがより大切であると言えます。

 

デリラの登場は、サムソンの最後が始まる出来事です。サムソンはデリラに惑っていて、デリラはサムソンを殺すことができる方法を他の人ではなく、サムソン自身に聞いています。とんでもないことですが、それにもサンソンはデリラがかわいかったわけです。まるでひげを抜く孫の甘えを喜ぶおじいちゃんのようです。

 

箴言に若い男が欲情に誘われて自制を失ったときに、「牛が屠り場に引かれて行くように、足かせが愚か者を懲らしめているかのように。最後は矢が彼の肝を射抜く。それは、自分のいのちがかかっているのを知らずに、鳥が罠に飛び込むようなものだ。箴言7:22,23」といいます。滅びること、死ぬことを知っているにも引っ張られていきます。結局、矢が自分の肝を射抜くような痛く痛みに会います。

 

サムソンはペリシテに負けたことではなく、デリラに裏切られたわけでもなく、神様との約束を裏切り、自分に負けた人です。何をするかよりも、どのように存在するのかということは、すべての信仰者においてより大切な価値ではないでしょうか。サムソンは、献身と区別から出てくる特別な能力を持っていましたが、それを裏切ると、最終的にはその力も消えてしまいます。