Ⅰサムエル 黙想18【主はご自分の心にかなう人を求め】230215(水) 枝川愛の教会
Ⅰサムエル 13:13~2313:13 サムエルはサウルに言った。「愚かなことをしたものだ。あなたは、あなたの神、主が命じた命令を守らなかった。主は今、イスラエルにあなたの王国を永遠に確立されたであろうに。13:14 しかし、今や、あなたの王国は立たない。主はご自分の心にかなう人を求め、主はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。主があなたに命じられたことを、あなたが守らなかったからだ。」13:15 サムエルは立って、ギルガルからベニヤミンのギブアへ上って行った。サウルが彼とともにいた兵を数えると、おおよそ六百人であった。13:16 サウルと、息子ヨナタン、および彼らとともにいた兵は、ベニヤミンのゲバにとどまっていた。一方、ペリシテ人はミクマスに陣を敷いていた。13:17 ペリシテ人の陣営から、三つの組に分かれて略奪隊が出て来た。一つの組はオフラの道を進んでシュアルの地に向かい、13:18 一つの組はベテ・ホロンの道を進み、一つの組は荒野の方、ツェボイムの谷を見下ろす国境の道を進んだ。13:19 さて、イスラエルの地には、どこにも鍛冶屋を見つけることができなかった。ヘブル人が剣や槍を作るといけない、とペリシテ人が言っていたからであった。13:20 イスラエルはみな、鋤や、鍬、斧、鎌を研ぐためにペリシテ人のところへ下って行っていた。13:21 鎌や、鍬、三又の矛、斧、突き棒を直すのに、料金は一ピムであった。13:22 戦いの日に、サウルやヨナタンと一緒にいた兵のうちだれの手にも、剣や槍はなかった。ただサウルと息子ヨナタンだけが持っていた。13:23 ペリシテ人の先陣はミクマスの渡りに出た。 ギルガルで犯してしまったサウルの間違いは実は間違いではなく、高慢になったサウル心から出てきた越権行為でした。それで王になったばかりのサウルにサムエルは「あなたの王国は立たない」と予告します。実際、物理的な時間としは王位在任期間は短くありません。サウルは40年間王職にいましたから。しかし、在位期間のサウルは王らしくない狂人のようなものでした。 サウルのすべてが悪だったわけではありませんが、サウルという人は自己愛を手放せません。人気をあびなければ耐えられない見栄えの典型です。第一ヨハネの手紙を覚えます。「すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢は、御父から出るものではなく、世から出るものだからです。世と、世の欲は過ぎ去ります。しかし、神のみこころを行う者は永遠に生き続けます。2:16、17」サウルの失敗は自分の選択と決定が作り出した結果です。 神様はサウルを立てる時、その目的をサウルを通して神様の民をペリシテから守られるということでした。神様の第一目的は民を救い、守ることです。その働きに聞き従わないサウルは捨てられ、他の人を通して神様の働きは続けられます。神様は神様の救いの働きをあきらめず、召しに応え、御言葉に聞き従う人を通して成し遂げられます。 エステルが恐れていた時、モルデカイは「君がしなければ君は脱落し、神様は他の人を通して民を救う」と警告しました。「もし、あなたがこのようなときに沈黙を守るなら、別のところから助けと救いがユダヤ人のために起こるだろう。しかし、あなたも、あなたの父の家も滅びるだろう。4:14(エステル)」私たちはよく神の国が自分の心の中にあると言いますが、自分のために自分の中に神がいると言い張らずに、神のために自分の中にいる自分を捨てなければならないのが本当だと思います。