Ⅰサムエル 黙想25【ゴリアテとイスラエルの逆説】230224(金) 枝川愛の教会
Ⅰサムエル 17:1~1117:1 ペリシテ人は戦いのために軍隊を召集した。ユダのソコに集まり、ソコとアゼカの間にあるエフェス・ダミムに陣を敷いた。17:2 一方、サウルとイスラエル人は集まってエラの谷に陣を敷き、ペリシテ人に対する戦いの備えをした。17:3 ペリシテ人は向かい側の山の上に構え、イスラエル人は手前側の山の上に構えた。その間には谷があった。17:4 一人の代表戦士が、ペリシテ人の陣営から出て来た。その名はゴリヤテ。ガテの生まれで、その背の高さは六キュビト半。17:5 頭には青銅のかぶとをかぶり、鱗綴じのよろいを着けていた。胸当ての重さは青銅で五千シェケル。17:6 足には青銅のすね当てを着け、背には青銅の投げ槍を負っていた。17:7 槍の柄は機織りの巻き棒のようであり、槍の穂先は鉄で、六百シェケルあった。盾持ちが彼の前を歩いていた。17:8 ゴリヤテは突っ立って、イスラエル人の陣列に向かって叫んだ。「何のために、おまえらは出て来て、戦いの備えをするのか。おれはペリシテ人、おまえらはサウルの奴隷どもではないか。一人を選んで、おれのところによこせ。17:9 おれと戦っておれを殺せるなら、おれたちはおまえらの奴隷になる。だが、おれが勝ってそいつを殺したら、おまえらがおれたちの奴隷になって、おれたちに仕えるのだ。」17:10 そのペリシテ人は言った。「今日、この日、おれがイスラエルの陣を愚弄してやる。一人をよこせ。ひとつ勝負をしようではないか。」17:11 サウルと全イスラエルは、ペリシテ人のことばを聞き、気をくじかれて非常に恐れた。 17章ではゴリヤテが登場しますが、ゴリヤテの背の高さが六キュビト半です。単位を換算すると3メートルに達します。巨人です。巨人は考古学的に明らかに存在しました。巨人ゴリヤテはイスラエル軍を侮辱し、1対1の勝負を求めます。だが、イスラエルは誰もゴリヤテの前に出る勇気を持っている人がいません。怖かったからです。 3メートル巨人の前に立ったことのない人なら、それをむやみに臆病者とは言えません。立ち向かうことはできません。戦えるとも思いません。完全に圧倒されて抵抗さえしません。世に圧倒卑された人々のように、巨大な資本の前で、高ぶる傲慢の前で完全に適応されてしまい、戦わずに黙っています。 ゴリアテは自分に立ち向かう人がいないので、それで気丈になり、イスラエルは怯えて恐れていました。逆説的にもゴリヤテはそれで傲慢の街角に入って滅亡の危機を促したものであり、イスラエルには現実を破って神様が介入することを経験できる信仰の機会が与えられたのです。しかし、勇気と実践がなければ、何も始まりません。 若如不狂終不及之、狂わずには望むそこにたどり着けないということです。それを韓国語の言語遊戯として不狂不及と言います。狂わなければ及ばない。信仰に狂って現実を破り、堺を超えるものが神様に到達できるということです。それのよって神様を経験することができます。信仰に狂ってこそ、この狂った世に立ち向かい、神様に及ぶことができます。信仰と勇気さえあれば越えられない山はありません。世界のすべてに対して戦うことができます。私たちの前にゴリアテが現れれば、ゴリアテを破るチャンスが来ているのです。