Ⅰサムエル 黙想40【アマレクを追いかけるダビデ】230329(水) 枝川愛の教会
Ⅰサムエル 30:1~1530:1 ダビデとその部下が三日目にツィクラグに帰ったとき、アマレク人はすでに、ネゲブとツィクラグを襲っていた。彼らはツィクラグを攻撃して、これを火で焼き払い、30:2 そこにいた女たちを、子どもも大人もみな捕らえ、一人も殺さず、自分たちのところへと連れ去っていた。30:3 ダビデとその部下が町に着いたとき、なんと、町は火で焼かれていて、彼らの妻も息子も娘も連れ去られていた。30:4 ダビデも、彼と一緒にいた兵たちも、声をあげて泣き、ついには泣く力もなくなった。30:5 ダビデの二人の妻、イズレエル人アヒノアムも、ナバルの妻であったカルメル人アビガイルも連れ去られていた。30:6 ダビデは大変な苦境に立たされた。兵がみな、自分たちの息子、娘たちのことで心を悩ませ、ダビデを石で打ち殺そうと言い出したからだった。しかし、ダビデは自分の神、主によって奮い立った。30:7 ダビデは、アヒメレクの子、祭司エブヤタルに言った。「エポデを持って来なさい。」エブヤタルはエポデをダビデのところに持って来た。30:8 ダビデは主に伺った。「あの略奪隊を追うべきでしょうか。追いつけるでしょうか。」すると、お答えになった。「追え。必ず追いつくことができる。必ず救い出すことができる。」30:9 ダビデは六百人の部下とともに出て行き、ベソル川まで来た。残ることになった者は、そこにとどまった。30:10 ダビデと四百人の者は追撃を続け、疲れきってベソル川を渡れなかった二百人の者が、そこにとどまった。30:11 兵たちは野で一人のエジプト人を見つけ、ダビデのところに連れて来た。彼らは彼にパンをやって、食べさせ、水も飲ませた。30:12 さらに、ひとかたまりの干しいちじくと、二房の干しぶどうをやると、そのエジプト人はそれを食べて元気を回復した。彼は三日三晩、パンも食べず、水も飲んでいなかったのである。30:13 ダビデは彼に言った。「おまえはだれのものか。どこから来たのか。」すると答えた。「私はエジプトの若者で、アマレク人の奴隷です。私が三日前に病気になったので、主人は私を置き去りにしたのです。30:14 私たちは、クレタ人のネゲブと、ユダに属する地と、カレブのネゲブを襲い、ツィクラグを火で焼き払いました。」30:15 ダビデは彼に言った。「その略奪隊のところに案内できるか。」彼は言った。「私を殺さず、主人の手に私を渡さないと、神にかけて私に誓ってください。そうすれば、あの略奪隊のところに案内いたします。」 ペリシテとイスラエルの戦闘から除外されたダビデは、自分の根拠地であるツィクラグに戻ります。ところが帰ってみると、アマレク軍隊が女性たちと老弱者だけのツィクラグを攻撃し、村を燃やし、家族を捕まえていきました。ダビデの家族も同じです。悲しみを超え、怒りを覚えたダビデの部下たちがダビデを恨み、逆らおうとしましたが、ダビデは落ち着き、勇気を持って状況に対処していきます。 ダビデはエブヤタルにエポデを持って来させ、神様に尋ねます。今ついていけば捕まえられますか?と尋ねると、神様は今行けば捕まえられると言われます。希望が見えたダビデ軍は、アマレクを追撃します。ダビデは疲れた軍隊は休ませ、戦闘力が残っていた軍隊を率いて走っていきます。 ダビデ軍はその道で死にかかっていた幼い兵士の一人に会います。ダビデは彼に食べ物と飲み物を提供し、元気をつけさせて、誰なのかを尋ねたところ、彼はツィクラグを打ったアマレク軍人でありますが、帰り道に病気になり、アマレク軍が捨てたエジプト出身の奴隷でした。彼がダビデに安全を保障され、アマレクのところまで道を案内することを約束します。 ダビデは絶望的な状況、クーデターが起きそうな危機の状況でしたが、神様に聞き、御言葉に従いました。そうすれば、神様が遣わした人に会います。聞き従うことと、人に出会うことはいつも一緒です。神様が送ったなら神様の人に会います。数多くの役割の人々が私たちを通り過ぎます。悪役に通ったり、善い同役の役割で通ったりします。それを通して神様の御心は成されていきます。 ダビデは死にかけていた兵士を殺したり、拷問したりせず、食べさせて安全保障を約束してアマレクの根拠地をに導かれます。アマレクは女性と子どもだけが残った村を攻め込み、他人の大切な家族と財産を奪い取り、役に立たなくなった味方は捨てていく卑劣な軍隊でした。その罰を受けるでしょう。アマレクが人を大切にして病気になったしもべを連れていったり、ダビデが人を大切にせずに敵軍を拷問したり、殺したりしたとすれば、この事件の結果は反対になったと思います。