Ⅱ列王記 黙想 【自発と透明】 20240718(木) 枝川愛の教会 趙鏞吉 牧師
Ⅱ列王記 12:9~2112:9 祭司エホヤダは、一つの箱を取り、そのふたに穴を開け、それを祭壇のわき、主の宮の入り口の右側に置いた。こうして、入り口を守る祭司たちは、主の宮に納められる金をみな、そこに入れた。12:10 箱の中に金が多くなるのを確認すると、王の書記と大祭司は上って来て、それを袋に入れ、主の宮に納められている金を計算した。12:11 こうして、勘定された金は、主の宮で工事をしている監督者たちの手に渡された。彼らは、それを主の宮を造る木工と建築する者たち、12:12 石工、石切り工に支払い、また、主の宮の破損修理のための木材や切り石を買うために支払った。つまり、金は神殿修理のための出費のすべてに充てられた。12:13 ただし、主の宮のための銀の皿、芯取りばさみ、鉢、ラッパなど、いかなる金の用具、銀の用具も、主の宮に納められる金で作られることはなかった。12:14 その金は、工事する者たちに渡され、彼らはそれと引き替えに主の宮を修理したからである。12:15 また、工事する者に支払うように金を渡した人々が精算を求められることはなかった。彼らが忠実に働いていたからである。12:16 代償のささげ物の金と、罪のきよめのささげ物の金は、主の宮に納められず、祭司たちのものとなった。12:17 そのとき、アラムの王ハザエルが上って来てガテを攻め、これを取った。さらに、ハザエルはエルサレムを目指して攻め上った。12:18 ユダの王ヨアシュは、自分の先祖であるユダの王ヨシャファテ、ヨラム、アハズヤが聖別して献げたすべての物、および自分自身が聖別して献げた物、主の宮と王宮の宝物倉にあるすべての金を取って、アラムの王ハザエルに送った。するとハザエルはエルサレムから去って行った。12:19 ヨアシュについてのその他の事柄、彼が行ったすべてのこと、それは『ユダの王の歴代誌』に確かに記されている。12:20 ヨアシュの家来たちは立ち上がって謀反を起こし、シラに下って行くヨアシュをベテ・ミロで打ち殺した。12:21 彼の家来シムアテの子ヨザバデとショメルの子エホザバデが彼を討ったので、彼は死んだ。人々は彼をダビデの町に先祖とともに葬った。彼の子アマツヤが代わって王となった。 ヨアシュは祭司たちが財政を動員しなければならない方法から、民が自主的に献金するようにしました。神殿と祭司のための基本的な献金以外に、整備のための指定献金です。神殿の入口に箱を置き、人々が神殿に入るたびに献金するようにしました。その箱に集まったお金が神殿修理工事の代金となり、施工のための実費として支払われました。工事を引き受けた大工、建築家、石工などに支払われ、神殿が修理されました。 礼拝のための財政的な献身は、富裕層が行うものではなく、すべての礼拝者が行うものです。礼拝のために必要なものは、礼拝者の真心で捧げた小さな献金で成り立ちます。すべての人が参加し、自主的で、財政管理は透明で手続きは簡単でした。それぞれが真実に捧げ、透明に管理され、迅速に実行されるならば、それはすでに神様に受け入れられた献物です。それこそが衰える神殿のまことな修復です。 教会が財政を誤って使用することは違法です。その前に、財政を信徒に対して透明に公開しないこと自体が違法です。信徒が教会運営の財政的責任を放棄することも違法です。教会に資本が蓄積されることも違法です。信徒は教会に投資したのではなく、教会の維持と宣教のために献金したのです。教会はお金を集める場所ではなく、使う場所です。献金の見返りとして地位を得たり階級化することはさらに違法です。それは神様のものを私有化しようとする違法行為となります。牧師が御言葉を無視して財政動員に没頭することも違法です。お金ではなく、自主的な参加と透明な管理こそが衰えていく教会を修復する力となります。