9月 黙想 【熟成と成熟】 20230913 (水) 枝川愛の教会 趙鏞吉 牧師 

  まだ日差しが熱いが、夏のものとは違う。少し穏やかになった。この日差しの下で何かが熟しつつあることが感じられる。夏が情熱の季節なら、秋は成熟の季節だ。成熟と裏返して使う熟成という言葉がある。熟成はあせらずじっと寝かせることである。その間に中身が熟され、深い味が入る。   化学的には自然状態で食べ物の分子が分解され、変形することが熟成である。熟成の経験をしてきたのは、熟成前のものとは味が違う。努力してみて願ってみても、自分の思い通りにはいかないと、その時に心が熟成される。心の分子構造が分解されるのだ。腐心という言葉もある。心が腐るということだ。熟成するためには、心を腐らなければならない。心を腐らせる腐心を通り、心の構造が分解され、解体される熟成を過ぎると、それが成熟である。   私たちは皆その過程を通っていく。意地を張らず、知らんぶりをしないならば、皆が熟成の時を通り、ある日、秋に似て成熟を成す。朝は涼しくなり,夕方には草虫の音が聞こえ始める。秋には一歩でも私の魂が成熟することを祈る。

9월 묵상 【숙성과 성숙】 20230913(수) 에다가와 사랑의교회 조용길 목사

  아직 햇살이 뜨겁지만 여름의 것과는 다르다. 좀 온화해졌고 편안해졌다. 이 햇살 아래서 무언가가 익어가고 있다는 것을 느낄 수 있다. 여름이 열정의 계절이라면 가을은 성숙의 계절이다. 성숙(成熟)과 뒤집어서 쓰는 숙성(熟成)이라는 말이 있다. 숙성은 안달하지 않고 가만히 묵히는 것이다. 숙성하는 동안에 안에 있는 것이 익어가고 깊은 맛이 들어간다.   화학적으로는 자연 상태에서 음식의 분자가 분해되어 변형되는…