マルコの福音書 黙想 【証し】20240113(土) 枝川愛の教会 崔種碩 神学生
マルコの福音書 5:21-43 5:21 イエスが再び舟で向こう岸に渡られると、大勢の群衆がみもとに集まって来た。イエスは湖のほとりにおられた。 5:22 すると、会堂司の一人でヤイロという人が来て、イエスを見るとその足もとにひれ伏して、 5:23 こう懇願した。「私の小さい娘が死にかけています。娘が救われて生きられるように、どうかおいでになって、娘の上に手を置いてやってください。」 5:24 そこで、イエスはヤイロと一緒に行かれた。すると大勢の群衆がイエスについて来て、イエスに押し迫った。 5:25 そこに、十二年の間、長血をわずらっている女の人がいた。 5:26 彼女は多くの医者からひどい目にあわされて、持っている物をすべて使い果たしたが、何のかいもなく、むしろもっと悪くなっていた。 5:27 彼女はイエスのことを聞き、群衆とともにやって来て、うしろからイエスの衣に触れた。 5:28 「あの方の衣にでも触れれば、私は救われる」と思っていたからである。 5:29 すると、すぐに血の源が乾いて、病気が癒やされたことをからだに感じた。 5:30 イエスも、自分のうちから力が出て行ったことにすぐ気がつき、群衆の中で振り向いて言われた。「だれがわたしの衣にさわったのですか。」 5:31 すると弟子たちはイエスに言った。「ご覧のとおり、群衆があなたに押し迫っています。それでも『だれがわたしにさわったのか』とおっしゃるのですか。」 5:32 しかし、イエスは周囲を見回して、だれがさわったのかを知ろうとされた。 5:33 彼女は自分の身に起こったことを知り、恐れおののきながら進み出て、イエスの前にひれ伏し、真実をすべて話した。 5:34 イエスは彼女に言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい。」 5:35 イエスがまだ話しておられるとき、会堂司の家から人々が来て言った。「お嬢さんは亡くなりました。これ以上、先生を煩わすことがあるでしょうか。」 5:36 イエスはその話をそばで聞き、会堂司に言われた。「恐れないで、ただ信じていなさい。」 5:37 イエスは、ペテロとヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれも自分と一緒に行くのをお許しにならなかった。 5:38 彼らは会堂司の家に着いた。イエスは、人々が取り乱して、大声で泣いたりわめいたりしているのを見て、 5:39 中に入って、彼らにこう言われた。「どうして取り乱したり、泣いたりしているのですか。その子は死んだのではありません。眠っているのです。」 5:40 人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスは皆を外に出し、子どもの父と母と、ご自分の供の者たちだけを連れて、その子のいるところに入って行かれた。 5:41 そして、子どもの手を取って言われた。「タリタ、クム。」訳すと、「少女よ、あなたに言う。起きなさい」という意味である。 5:42 すると、少女はすぐに起き上がり、歩き始めた。彼女は十二歳であった。それを見るや、人々は口もきけないほどに驚いた。 5:43 イエスは、このことをだれにも知らせないようにと厳しくお命じになり、また、少女に食べ物を与えるように言われた。 今日の箇所では「信仰」を強調してるようです。 長血をわずらっている女の人から会堂司ヤイロまで、イエスは彼らに信仰を求め、信仰を誉めました。 私たちも当然、常に信仰を強調し、そのために色々な努力をしていますが、イエス様が「ただ信じていなさい」と言われたように、常に揺るがずに信仰を守っていくことは不可能だと思われるほど大変なことです。そしたら、私たちはどうやってこの信仰を守り続けることができるのでしょうか。 今日の箇所には2つの事件が一緒に登場しています。 まずは会堂司ヤイロに頼まれて娘に会いに行くこと、そしてその道の上で起きた長血をわずらっている女の人が癒された事件です。 なぜ、会堂司ヤイロの頼みで行く途中、長血をわずらっている女の人が癒される事件があったのでしょうか。…