エステル 黙想2【モルデカイとエステル】220611(土) 枝川愛の教会
エステル 2:1~112:1 これらの出来事の後、クセルクセス王の憤りが収まると、王はワシュティのこと、彼女のしたこと、彼女について決められたことを思い出した。2:2 王に仕える侍従たちは言った。「王のために容姿の美しい未婚の娘たちを探しましょう。2:3 王は王国のすべての州に役人を任命し、容姿の美しい未婚の娘たちをみな、スサの城の後宮に集めて、女たちの監督官である王の宦官ヘガイの管理のもとに置き、化粧品を彼女たちに与えるようにしてください。2:4 そして、王のお心にかなう娘を、ワシュティの代わりに王妃としてください。」このことは王の心にかなったので、彼はそのようにした。2:5 スサの城に一人のユダヤ人がいて、その名をモルデカイといった。この人はヤイルの子で、ヤイルはシムイの子、シムイはベニヤミン人キシュの子であった。2:6 このキシュは、ユダの王エコンヤと一緒に捕らえ移された捕囚の民とともに、エルサレムから捕らえ移された者であった。エコンヤはバビロンの王ネブカドネツァルが捕らえ移したのであった。2:7 モルデカイはおじの娘ハダサ、すなわちエステルを養育していた。彼女には父も母もいなかったからである。この娘は姿も美しく、顔だちも良かった。モルデカイは、彼女の父と母が死んだとき、彼女を引き取って自分の娘としていた。2:8 王の命令、すなわちその法令が伝えられて、多くの娘たちがスサの城に集められ、ヘガイの管理のもとに置かれたとき、エステルも王宮に連れて行かれて、女たちの監督官ヘガイの管理のもとに置かれた。2:9 この娘はヘガイの目にかない、彼の好意を得た。彼は急いで化粧品とごちそうを彼女に与え、また王宮から選ばれた七人の侍女を彼女に付けた。また、ヘガイは彼女とその侍女たちを、後宮の最も良いところに移した。2:10 エステルは自分の民族も、自分の生まれも明かさなかった。モルデカイが、明かしてはいけないと彼女に命じておいたからである。2:11 モルデカイは毎日、後宮の庭の前を行き来し、エステルの安否と、彼女がどうされるかを知ろうとしていた。 エステルを紹介するためにまず登場する人がモルデカイです。モルデカイはペルシャの首都のスサに住んでいたユダヤ人でした。モルデカイの叔父が早い時期になくなったようで、モルデカイは叔父の娘、つまり自分にいとこの妹になる女の子を娘のように育てました。妹のようにではなく、娘のようにとしたのを見ると、年齢差があったかと思います。モルデカイが育てたいとこの妹の名前はヘブライ式でハダサで、ペルシャ式でエステルです。 ユダヤ人がペルシャに住んでいることも悲しく、親なしでいとこ兄弟の手に育てられたということも悲しいですが、彼らの信頼の関係は美しいです。エステルを紹介する条件は確かに残念なことですが、その中で優れたのは、エステルの美しさでした。エステルには人が頑張っても人としてはできない神様の賜物の美しさがありましたがありました。そして、信頼の家族でおり、信仰の仲間であるモルデカイがいました。 王は王命を破った王妃ワシュティを廃したのでその後に王妃の席は空っていました。これから、ペルシャ王室は新しい王妃を探さなければなりませんでした。ワシュティより美しい女性でなければならないし、ワシュティより従う女性でなければなりません。エステルは名門家の娘でもなく、少数民族の名のない女性でしたが、神様がくださった賜物と彼女の環境が作った謙遜さをもって王妃選抜に出ていくことになります。エステルの美しさと成長環境は、神様の設定であるということです。この始まりが民族全体を救うことになります。