創世記 黙想40【エサウに対する最後の配慮】221017(月) 枝川愛の教会
創世記 36:1~4336:1 これはエサウ、すなわちエドムの歴史である。36:2 エサウはカナンの女の中から妻を迎えた。すなわち、ヒッタイト人エロンの娘アダと、ヒビ人ツィブオンの娘アナの娘オホリバマ、36:3 それにイシュマエルの娘でネバヨテの妹バセマテである。36:4 アダはエサウにエリファズを産み、バセマテはレウエルを産み、36:5 オホリバマはエウシュ、ヤラム、コラを産んだ。これらはカナンの地で生まれたエサウの子である。36:6 エサウは、その妻たち、息子と娘たち、その家のすべての者、その群れとすべての家畜、カナンの地で得た全財産を携え、弟ヤコブから離れて別の地へ行った。36:7 一緒に住むには所有する物が多すぎて、彼らの群れのために寄留していた地は、彼らを支えることができなかったのである。36:8 それでエサウはセイルの山地に住んだ。エサウとは、エドムのことである。36:9 これは、セイルの山地にいたエドム人の先祖エサウの系図である。36:10 エサウの子の名は次のとおり。エサウの妻アダの子エリファズ、エサウの妻バセマテの子レウエル。36:11 エリファズの子はテマン、オマル、ツェフォ、ガタム、ケナズである。36:12 ティムナはエサウの子エリファズの側女で、エリファズにアマレクを産んだ。これらはエサウの妻アダの子である。36:13 レウエルの子はナハテ、ゼラフ、シャンマ、ミザで、これらはエサウの妻バセマテの子であった。36:14 ツィブオンの娘アナの娘である、エサウの妻オホリバマの子は次のとおり。オホリバマはエサウに、エウシュとヤラムとコラを産んだ。36:15 エサウの子で首長は次のとおり。エサウの長子エリファズの子では、首長テマン、首長オマル、首長ツェフォ、首長ケナズ、36:16 首長コラ、首長ガタム、首長アマレクである。これらはエドムの地にいるエリファズから出た首長で、アダの子である。36:17 エサウの子レウエルの子では、次のとおり。首長ナハテ、首長ゼラフ、首長シャンマ、首長ミザ。これらはエドムの地にいるレウエルから出た首長で、エサウの妻バセマテの子である。36:18 エサウの妻オホリバマの子では、次のとおり。首長エウシュ、首長ヤラム、首長コラである。これらは、エサウの妻で、アナの娘であるオホリバマから出た首長である。36:19 これらはエサウ、すなわちエドムの子で、彼らの首長である。36:20 この地の住民フリ人セイルの子は次のとおり。ロタン、ショバル、ツィブオン、アナ、36:21 ディション、エツェル、ディシャンで、これらはエドムの地にいるセイルの子フリ人の首長である。36:22 ロタンの子はホリ、ヘマム。ロタンの妹はティムナであった。36:23 ショバルの子は次のとおり。アルワン、マナハテ、エバル、シェフォ、オナム。36:24 ツィブオンの子は次のとおり。アヤ、アナ。これは、父ツィブオンのろばを飼っていたとき、荒野で温泉を見つけたアナである。36:25 アナの子は次のとおり。ディションと、アナの娘オホリバマ。36:26 ディションの子は次のとおり。ヘムダン、エシュバン、イテラン、ケラン。36:27 エツェルの子は次のとおり。ビルハン、ザアワン、アカン。36:28 ディシャンの子は次のとおり。ウツ、アラン。36:29 フリ人の首長は次のとおり。首長ロタン、首長ショバル、首長ツィブオン、首長アナ、36:30 首長ディション、首長エツェル、首長ディシャン。これらは、セイルの地での首長ごとに挙げた、フリ人の首長である。36:31 イスラエルの子らを王が治める以前、エドムの地で王として治めた者は次のとおりである。36:32 ベオルの子ベラはエドムで治めた。彼の町の名はディンハバであった。36:33 ベラが死ぬと、ボツラ出身のゼラフの子ヨバブが代わりに王となった。36:34 ヨバブが死ぬと、テマン人の地から出たフシャムが代わりに王となった。36:35 フシャムが死ぬと、モアブの野でミディアン人を打ち破った、ベダデの子ハダドが代わりに王となった。その町の名はアウィテであった。36:36 ハダドが死ぬと、マスレカ出身のサムラが代わりに王となった。36:37 サムラが死ぬと、レホボテ・ハ・ナハル出身のシャウルが代わりに王となった。36:38 シャウルが死ぬと、アクボルの子バアル・ハナンが代わりに王となった。36:39 アクボルの子バアル・ハナンが死ぬと、ハダルが代わりに王となった。彼の町の名はパウであった。妻の名はメヘタブエルで、メ・ザハブの娘マテレデの娘であった。36:40 エサウから出た首長の名は、その氏族とその場所ごとにその名を挙げると次のとおり。首長ティムナ、首長アルワ、首長エテテ、36:41 首長オホリバマ、首長エラ、首長ピノン、36:42 首長ケナズ、首長テマン、首長ミブツァル、36:43 首長マグディエル、首長イラム。これらはエドムの首長であり、所有地で住んでいた場所ごとに挙げたものである。エドム人の先祖はエサウである。 この章にはエサウの子孫の系図が出てきます。エサウは、ヤコブに長者権を売り、父イサクの祝福を受けることができなかったことで、ヤコブを殺そうとしましたが、いわゆる世の中が言う意味の祝福はエサウの方がヤコブより受けていました。アブラハム、イサク、ヤコブが生前に受けた世の中の祝福というのはそれほど大きくありません。双子のヤコブは結婚もできず、苦労している時に、エサウはすでに何度も結婚し、栄えて大きいな群れの族長になっていました。出世はエサウが早いです。 エサウは自分にも充分あるからと断ったほどです。聖書はヤコブがお金持ちになったと言いますが、エサウはもっと大きな金持ちでした。ヤコブがエサウと再会してプレゼントをするときに、ヤコブは最後まで卑屈で、エサウは最後までかっこいいです。それでもヤコブが祝福されたことは確かことでしょうか?もしかしたらエサウはヤコブが足をなえてお礼をすることを見て心が変わったのかもしれません。あれが祝福なら、自分はすでにもっと大きい祝福を受けたと思い、ヤコブを憎む必要がなくなったかもしれません。 お金の力は確かに大きいです。だから私たちは、多く持っているの人が、より多くの祝福を受けたと思いますが、神様の祝福をそれによって判断することはできません。エサウはヤコブがカナンに戻り、父イサクが死んだ後に移住します。約束を捨てた人だから、神様の約束の中に入ることができず、約束の舞台の外に出ていきます。エサウの系図は、創世記がイサクの長男を見送る最後の配慮です。エサウの子孫であるエドムは、絶えずイスラエルを苦しめました。新約時代、悪名高いヘロデ王朝が、エドム人です。富がすなわち祝福であると断定してはいけません。神様の約束を持って歩む真の祝福を望みます。