ヨブ記 QT56 211220月【変える力】ヨブ記 37章 14~24
ヨブ記 37章 14~2437:14 ヨブよ、これに耳を傾けよ。神の奇しいみわざを、立ち止まって考えよ。37:15 あなたは知っているか。神がどのようにこれらに命じ、その雲に稲妻をひらめかせられるのかを。37:16 あなたは知っているか。濃い雲のつり合いを、知識の完全な方の不思議なみわざを。37:17 また、南風で地が黙するときに、あなたの衣がいかに熱くなるかを。37:18 あなたは大空を神とともに張り広げられるのか。鋳た鏡のように硬いものを。37:19 神に何と言うべきかを私たちに教えよ。闇があるので、ことばを並べることができない。37:20 私が語りたいと、神に伝えられるだろうか。人がことばを発すれば、その人は必ず滅ぼされる。37:21 今、光は見ることができない。それは雨雲の中に輝いている。しかし、風が吹いて雲を払いのけると、37:22 北から黄金の輝きが現れ、神の周りには恐るべき威厳がある。37:23 私たちが見出すことのできない全能者は、力にすぐれた方。さばきと正義に富み、苦しめることをなさらない。37:24 だから、人々は神を恐れなければならない。神は心に知恵ある者を顧みられないだろうか。 物理的な力を加えて変化を試みてみることがありますが、実際に変化するのは外部の物理的な圧力ではなく、内部で起こる化学的な作用です。風が旅人の外套を脱がせようと強い風を吹きましたが、その物理的な作用は旅人の外套を脱がせず、旅人が外套を脱がせたのは、太陽が照らす熱い日差しの下で汗をかく化学的反応をしたからです。物理的な力は外観を変えますが、化学的な作用は原子と分子を変え、性質に変えることができます。そして予期しなかった第三の変化を次々ともたらします。 物理的な力で人の心を変えることはできません。変化を求めるのが、持続可能で不可逆的なものであれば、物理的な圧力ではなく、化学的な変化を追い求めるべきです。心の変化は化学的な変化です。変化を引き起こすのは、外的圧力ではなく、内的ニーズということです。エリフが並べている神様の力は物理的なことです。雲を作り、稲妻をひらめかせ、風を吹き、光を照らすとのことです。それが知らない人っていません。人を変えることは、おおげさの命題ではなく、日常の小さなきっかけです。ヨブの神学がより完全なものになるためには、ヨブは慰められなければなりません。神様のみことばの慰めが内面を変える年末であることを願います。