창세기 묵상59【나그네길】221114(월) 에다가와 사랑의 교회

창세기 47:1~1247:1 요셉이 바로에게 가서 고하여 가로되 나의 아비와 형들과 그들의 양과 소와 모든 소유가 가나안 땅에서 와서 고센 땅에 있나이다 하고47:2 형들 중 오인을 택하여 바로에게 보이니47:3 바로가 요셉의 형들에게 묻되 너희 생업이 무엇이냐 그들이 바로에게 대답하되 종들은 목자이온데 우리와 선조가 다 그러하니이다 하고47:4 그들이 또 바로에게 고하되 가나안 땅에 기근이 심하여 종들의 떼를…

創世記 黙想58【エジプトに行くヤコブ】221111(金) 枝川愛の教会

創世記 46:1~746:1 イスラエルは、彼に属するものすべてと一緒に旅立った。そしてベエル・シェバに来たとき、父イサクの神にいけにえを献げた。46:2 神は、夜の幻の中でイスラエルに「ヤコブよ、ヤコブよ」と語りかけられた。彼は答えた。「はい、ここにおります。」46:3 すると神は仰せられた。「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下ることを恐れるな。わたしはそこで、あなたを大いなる国民とする。46:4 このわたしが、あなたとともにエジプトに下り、また、このわたしが必ずあなたを再び連れ上る。そしてヨセフが、その手であなたの目を閉じてくれるだろう。」46:5 ヤコブはベエル・シェバを出発した。イスラエルの息子たちは、ヤコブを乗せるためにファラオが送った車に、父ヤコブと自分の子どもたちや妻たちを乗せた。46:6 そして、家畜とカナンの地で得た財産を携えて、ヤコブとそのすべての子孫は、一緒にエジプトにやって来た。46:7 彼は、自分の息子と孫、娘と孫娘、すなわちすべての子孫を、一緒にエジプトに連れて来た。   ヤコブは老年になってカナンを離れ、エジプトに移住することになります。ヤコブ一家のエジプト行きには選択の余地がありませんでした。ヨセフに会えることだけではなく、家族全体が飢饉の危険から逃れる唯一の機会からです。一方、ヤコブは恐れていたと思います。約束の地のカナンを捨てて、家族全員を連れて異邦の地、エジプトに行かなければならなかったからです。   ヤコブはエジプトに行く途中に父親のイサクが神様に会ったベエル・シェバで立ち止まって礼拝します。本文は、をヤコブが「父イサクの神にいけにえを献げた」と言います。それは父の地を離れる息子の気持ちと、カナンを守れなかった恐れがあったからだと思います。神様は複雑な心のヤコブの夢に現れ、「エジプトに下ることを恐れるな」と言ってくださいます。一寸先も見通せず不安な時に神様の御声が聞こえるのは幸いです。御声が聞こえるのは恵みです。神様の御声を聞いてから動く人は揺れ動きません。   カイロス(神様の時間)をむやみに判断してはいけません。ヨセフが夢を見てから総理になるまでには、多くの事件と時間が必要でした。人間がその時間を早めたり、遅らせたりすることはできません。神様がアブラハムに約束された繁栄する民族という約束の空間的な背景がエジプトになるとは思いませんでした。その約束の子孫がエジプトの奴隷になることも予想しませんでした。しかも、500年の後にカナンに戻ってきます。だから、クロノス(人間の時間)にカイロス(神様の時間)を無理やりに入れ込むことはできません。   神様は歴史の主人公であり、神様が全体のパズルを持っておられます。人生は、そのパズルの上に置かれている破片のようなものです。人間は独立的に自分の人生の目的と意味を見つけることはできません。神様のパズルの中でその位置と意味が分かります。一つの時代を作るパズルのピースとなって自分の場所を見つけなければなりません。ある人は離れなければならず、ある人は止まらなければなりません。使命は自分で作ることではなく、神様が定められ、召されることです。置かれている状況で神様の御声を聞き、それに聞き従い、神様の国というパズルに一つのピースになることを願います。

창세기 묵상58【이집트로 가는 야곱】221111(금) 에다가와 사랑의 교회

창세기 46:1~746:1 이스라엘이 모든 소유를 이끌고 발행하여 브엘세바에 이르러 그 아비 이삭의 하나님께 희생을 드리니46:2 밤에 하나님이 이상중에 이스라엘에게 나타나시고 불러 가라사대 야곱아 야곱아 하시는지라 야곱이 가로되 내가 여기 있나이다 하매46:3 하나님이 가라사대 나는 하나님이라 네 아비의 하나님이니 애굽으로 내려가기를 두려워 말라 내가 거기서 너로 큰 민족을 이루게 하리라46:4 내가 너와 함께 애굽으로 내려가겠고 정녕…

創世記 黙想57【言い争いをしないでください】221110(水) 枝川愛の教会

創世記 45:16~2845:16 ヨセフの兄弟たちが来たという知らせが、ファラオの家に伝えられると、ファラオもその家臣たちも喜んだ。45:17 ファラオはヨセフに言った。「おまえの兄弟たちに言うがよい。『こうしなさい。家畜に荷を積んで、すぐカナンの地へ行き、45:18 あなたがたの父と家族を連れて、私のもとへ来なさい。私はあなたがたに、エジプトの地の最良のものを与えよう。あなたがたは、地の最も良い物を食べるがよい。』45:19 おまえはこう命じなさい。『子どもたちと妻たちのために、エジプトの地から車を持って行き、あなたがたの父を乗せて来なさい。45:20 家財に未練を残してはならない。エジプト全土の最良の物は、あなたがたのものだから』と。」45:21 そこで、イスラエルの息子たちはそのようにした。ヨセフは、ファラオの命により、彼らに車を与え、また道中のための食糧も与えた。45:22 彼ら一人ひとりに晴れ着を与えたが、ベニヤミンには銀三百枚と晴れ着五着を与えた。45:23 父に贈ったものは、エジプトの最良のものを積んだろば十頭と、穀物とパンと父の道中の食糧を積んだ雌ろば十頭であった。45:24 こうしてヨセフは兄弟たちを送り出し、彼らが出発するとき、彼らに言った。「道中、言い争いをしないでください。」45:25 彼らはエジプトから上って、カナンの地、彼らの父ヤコブのもとへ戻って来た。45:26 彼らは父に告げた。「ヨセフはまだ生きています。しかも、エジプト全土を支配しているのは彼です。」父は茫然としていた。彼らのことばが信じられなかったからである。45:27 彼らは、ヨセフが話したことを残らず彼に話して聞かせた。ヨセフが自分を乗せるために送ってくれた車を見ると、父ヤコブは元気づいた。45:28 イスラエルは言った。「十分だ。息子のヨセフがまだ生きているとは。私は死ぬ前に彼に会いに行こう。」   エジプトはヨセフの兄たちを歓迎し、エジプトの王ファラオは破格の条件でヤコブ家族を招待します。ヤコブの家はすべてを捨てて移住すればいいです。兄弟たちはヨセフを売ってしまったことを赦され、まだ残っている飢饉から救われ、死んだと思った息子に会える希望を得ました。   ヨセフは父親を連れて来られる往復経費を与えて帰らせます。ヨセフは、「道中、言い争いをしないでください。」と頼みます。遅ればせながら責任論で互いに争うのではないかと心配したからです。赦した人はヨセフで、兄弟たちは赦されました。だから赦された人たちがお互いの責任を問い詰めて戦うのはみっともないことです。教会は赦された人々の集まりです。赦しは神様がなさったので、人々がその中で互いに戦うこともみっともないことです。   ヤコブはヨセフが今まで生きてエジプトの総理になったという信じられない知らせを聞きます。それはヨセフがいなくなった当時、兄弟たちが嘘をつき、ヨセフを売ったことがばれることでもありました。ヤコブにはヨセフに会える喜びがありますが、子どもたちに対する裏切りと恨みも大きかったはずです。しかし、ヤコブも赦さなければなりません。お互いに赦し合わずには何も始まりません。この救いの物語は、ヨセフが兄弟たちを赦した自己否定から始まります。

창세기 묵상57【노중에서 다투지 말라】221110(목) 에다가와 사랑의 교회

창세기 45:16~2845:16 요셉의 형들이 왔다는 소문이 바로의 궁에 들리매 바로와 그 신복이 기뻐하고45:17 바로는 요셉에게 이르되 네 형들에게 명하기를 너희는 이렇게 하여 너희 양식을 싣고 가서 가나안 땅에 이르거든45:18 너희 아비와 너희 가속을 이끌고 내게로 오라 내가 너희에게 애굽땅 아름다운 것을 주리니 너희가 나라의 기름진 것을 먹으리라45:19 이제 명을 받았으니 이렇게 하라 너희는 애굽 땅에서…

創世記 黙想56【ユダの勇気】221108(火) 枝川愛の教会

創世記 44:14~3444:14 ユダと兄弟たちがヨセフの家にやって来たとき、ヨセフはまだ、そこにいた。彼らはヨセフの前で顔を地に伏せた。44:15 ヨセフは彼らに言った。「おまえたちの、このしわざは何だ。私のような者は占いをするということを知らなかったのか。」44:16 ユダが答えた。「あなた様に何を申し上げられるでしょう。何の申し開きができるでしょう。何と言って弁解することができるでしょう。神がしもべどもの咎を暴かれたのです。今このとおり、私たちも、そして、その手に杯が見つかった者も、あなた様の奴隷となります。」44:17 ヨセフは言った。「そんなことをするなど、とんでもないことだ。その手に杯が見つかった者、その者が私の奴隷となるのだ。おまえたちは安心して父のもとへ帰るがよい。」44:18 すると、ユダが彼に近づいて言った。「ご主人様。どうか、しもべが申し上げることに、耳をお貸しください。どうか、しもべを激しくお怒りにならないでください。あなた様はファラオのようなお方です。44:19 あなた様は、以前しもべどもに、おまえたちに父や弟がいるかとお尋ねになりました。44:20 それで私たちは、『私たちには、年老いた父と、年寄り子の末の弟がおります。彼の兄は死に、その母の子としては彼だけが残されましたので、父は彼を愛しています』と申し上げました。44:21 するとあなた様は、『彼を私のところに連れて来い。私はこの目で彼を見たい』とおっしゃいました。44:22 そのとき私たちは、『その子は父親と離れることはできません。離れたら父親は死ぬでしょう』とあなた様に申し上げました。44:23 しかし、あなた様が、『末の弟が一緒に下って来なければ、二度と私の顔を見てはならない』とおっしゃったので、44:24 私たちは、あなた様のしもべである私の父のもとに帰ったとき、父にあなた様のおことばを伝えました。44:25 そして父が、『また行って、われわれのために少し食糧を買って来てくれ』と言ったので、44:26 私たちは、『下って行くことはできません。もし末の弟が私たちと一緒なら、下って行きます。というのは、末の弟と一緒でなければ、あの方のお顔を見ることはできないからです』と答えました。44:27 すると、あなた様のしもべ、私の父がこう申しました。『おまえたちもよく知っているように、私の妻は二人の子を産んだ。44:28 一人は私のところから出て行ったきりで、きっと獣にかみ裂かれてしまったのだ、と私は言った。今に至るまで、私は彼を見ていない。44:29 おまえたちがこの子まで私から奪って、この子にわざわいが降りかかるなら、おまえたちは白髪頭の私を、苦しみながらよみに下らせることになる。』44:30 私が今、あなた様のしもべである私の父のもとへ帰ったとき、あの子が私たちと一緒にいなかったら、父のいのちはあの子のいのちに結ばれていますから、44:31 あの子がいないのを見たら、父は死んでしまうでしょう。しもべどもは、あなた様のしもべである白髪頭の父を、悲しみながらよみに下らせることになります。44:32 というのは、このしもべは父に、『もしも、あの子をお父さんのもとに連れ帰らなかったなら、私は一生あなたの前に罪ある者となります』と言って、あの子の保証人となっているからです。44:33 ですから、どうか今、このしもべを、あの子の代わりに、あなた様の奴隷としてとどめ、あの子を兄弟たちと一緒に帰らせてください。44:34 あの子が一緒でなくて、どうして私は父のところへ帰れるでしょう。父に起こるわざわいを見たくありません。」   ヨセフの銀の杯はベニャミンのかばんから見つかりました。ヨセフは窃盗の疑いがあるベニャミンをエジプトに残してしもべにすると言います。すなわち、兄弟たちはしもべにならずに帰ることができます。しかし、そうにはいかない四男のユダが起き上がります。ユダも子どもがいて子どもを失う経験をもした父親です。   もうユダはヨセフの時とは違います。父ヤコブをかわいそうに思っています。実際、兄弟たちはヤコブにはそれほど愛されなかったのです。ヤコブが絶えずベニャミンを愛するえこひいきをしてきたからです。ヨセフ以降もヤコブはベニャミンに執着していました。しかし、ユダは今や嫉妬したり憎んだりせず、父と弟たちをかわいそうに思っています。ユダにはベニャミンを生かして家に帰らせなければならないという一念だけです。   ユダが出てきて家庭事の始末をヨセフに率直に告げ、父親のヤコブのためにベニャミンを帰らせ、代わりに自分がしもべにりたい願いします。勇気とは恐れがないからではなく、恐れてもやる力です。恐れがないわけではありません。恐いですが、責任を負うのです。信仰と責任は他の事ではありません。信じることには責任も勇気も必要です。責任を負うべき時に、責任を負いたくないことで信仰云々してはいけません。   ユダの勇気とは兄弟の中で一番先に出て責任を負うことであります。ユダの勇気とはヨセフの事の間違いを認め、悔い改めたということであり、そのようなことを二度は繰り返さないという心構えです。ユダの勇気とは自分がしもべになる犠牲を覚悟して責任を負うことです。信仰は、自分を認め、責任を持つ勇気です。ユダの家からダビデが生まれ、ダビデの家からイエス·キリストが来られることは偶然ではありません。勇気がなければ信仰を明かすことはできません。

창세기 묵상56【유다의 용기】221108(화) 에다가와 사랑의 교회

창세기 44:14~3444:14 유다와 그 형제들이 요셉의 집에 이르니 요셉이 오히려 그곳에 있는지라 그 앞 땅에 엎드리니44:15 요셉이 그들에게 이르되 너희가 어찌하여 이런 일을 행하였느냐 나 같은 사람이 점 잘 칠 줄을 너희가 알지 못하느냐44:16 유다가 가로되 우리가 내 주께 무슨 말을 하오리이까 무슨 설명을 하오리이까 어떻게 우리의 정직을 나타 내리이까 하나님이 종들의 죄악을 적발하셨으니 우리와…

創世記 黙想55【ベンヤミンの窃盗容疑】221102(水) 枝川愛の教会

創世記 44:1~1344:1 ヨセフは家を管理する者に命じた。「あの者たちの袋を、彼らが運べるかぎりの食糧で満たし、 一人ひとりの銀を彼らの袋の口に入れておけ。44:2 それから、私の杯、あの銀の杯は、一番年下の者の袋の口に、穀物の代金と一緒に入れておけ。」彼はヨセフのことばどおりにした。44:3 明け方、一行はろばとともに送り出された。44:4 彼らが町を出て、まだ遠くへ行かないうちに、ヨセフは家を管理する者に言った。「さあ、あの者たちの後を追え。追いついたら、『なぜ、おまえたちは悪をもって善に報いるのか。44:5 これは、私の主君が、飲んだり占いをしたりするときに、いつも使っておられるものではないか。おまえたちのしたことは悪辣だ』と彼らに言うのだ。」44:6 彼は追いついて、このことばを彼らに告げた。44:7 彼らは言った。「あなた様は、なぜ、そのようなことをおっしゃるのですか。しもべどもがそんなことをするなど、あり得ないことです。44:8 袋の口で見つけた銀でさえ、カナンの地からあなた様のもとへ返しに来たではありませんか。どうして、あなた様のご主人の家から銀や金を盗んだりするでしょう。44:9 しもべどものうちで、それが見つかった者は殺してください。そして、私たちもまた、ご主人の奴隷になります。」44:10 彼は言った。「今度も、おまえたちの言うことはもっともだが、それが見つかった者は私の奴隷とし、ほかの者は無罪としよう。」44:11 彼らは急いでそれぞれ自分の袋を地面に降ろし、それぞれその袋を開けた。44:12 彼は年長の者から調べ始めて、年下の者で終えた。すると、その杯はベニヤミンの袋から見つかった。44:13 彼らは自分の衣を引き裂いた。そして、それぞれろばに荷を負わせ、町に引き返した。   ヨセフは、ベンヤミンのかばんに銀の杯を入れてカナンに帰る兄弟たちを窃盗の疑いで逮捕します。兄弟たちはもちろん、ベンヤミンは銀の杯を盗んでいません。ヨセフが作った落とし穴です。考えてみればヨセフの悲劇は兄弟たちの妬みと利己主義に染まった暴力性のためでした。ヨセフは、その恨みと復讐の鎖を断ち切らなければならないと考えています。ヨセフ自身は赦しと和解の準備ができています。   ただ、兄弟たちの変化がカギです。ヨセフは窃盗の疑いで危機に瀕したベンヤミンに対して兄弟たちがどのように反応するかを見たかったのです。ヨセフを売った当時の兄弟たちなら、自分が生きるためならいくらでもベンヤミンを捨てていくような人々でした。今、ヨセフは彼らの変化を求めています。   誰かが犠牲にしなければ、この問題は解決できません。家族共同体の絆は回復しません。それぞれ母親が異なる兄弟は、母系によって分派に分かれていました。確かにヤコブが12人の子どもを産みましたが、ヨセフはその兄弟を一つに統合し、真のイスラエルにしています。共同体は危機の中で構成員の犠牲によって共同体性は確認され、堅くなっていきます。

창세기 묵상55【베냐민의 절도혐의】221107(월) 에다가와 사랑의 교회

창세기 44:1~1344:1 요셉이 그 청지기에 명하여 가로되 양식을 각인의 자루에 실을 수 있을 만큼 채우고 각인의 돈을 그 자루에 넣고44:2 또 잔 내 곧 은잔을 그 소년의 자루 아구에 넣고 그 양식값 돈도 함께 넣으라 하매 그가 요셉의 명령대로 하고44:3 개동시에 사람들과 그 나귀를 보내니라44:4 그들이 성에서 나가 멀리 가기 전에 요셉이 청지기에게 이르되 일어나…

創世記 黙想54【ベンヤミンを送るヤコブ】221102(水) 枝川愛の教会

創世記 43:1~1443:1 さて、その地の飢饉は激しかった。43:2 彼らがエジプトから持って来た穀物を食べ尽くしたとき、父は彼らに言った。「また行って、われわれのために食糧を少し買って来てくれ。」43:3 すると、ユダが父に言った。「あの方は私たちを厳しく戒めて、『おまえたちの弟と一緒でなければ、私の顔を見てはならない』と言いました。43:4 もし弟を私たちと一緒に行かせてくださるなら、私たちは下って行って、お父さんのために食糧を買って来ましょう。43:5 しかし、もし彼を行かせてくださらないなら、私たちは下って行きません。あの方は私たちに、『おまえたちの弟と一緒でなければ、私の顔を見てはならない』と言ったのですから。」43:6 イスラエルは言った。「なぜ、おまえたちは、自分たちにもう一人の弟がいるとその方に言って、私を苦しめるようなことをしたのか。」43:7 彼らは言った。「あの方が私たちや家族のことについて、『おまえたちの父はまだ生きているのか。おまえたちには弟がいるのか』としきりに尋ねるので、問われるままに言ってしまったのです。『おまえたちの弟を連れて来い』と言われるとは、どうして私たちに分かったでしょうか。」43:8 ユダは父イスラエルに言った。「あの子を私と一緒に行かせてください。私たちは行きます。そうすれば私たちは、お父さんも私たちの子どもたちも、生き延びて、死なずにすむでしょう。43:9 私自身があの子の保証人となります。私が責任を負います。もしも、お父さんのもとに連れ帰らず、あなたの前にあの子を立たせなかったら、私は一生あなたの前に罪ある者となります。43:10 もし私たちがためらっていなかったなら、今までに二度は、行って帰れたはずです。」43:11 父イスラエルは彼らに言った。「それなら、こうしなさい。この地の名産を袋に入れ、それを贈り物として、その方のところへ下って行きなさい。乳香と蜜を少々、樹膠と没薬、ピスタチオとアーモンド、43:12 また二倍の銀を持って行きなさい。おまえたちの袋の口に返されていた銀も、持って行って返しなさい。おそらく、あれは間違いだったのだろう。43:13 そして、弟を連れて、さあ、その方のところへ出かけて行きなさい。43:14 全能の神が、その方の前でおまえたちをあわれんでくださるように。そして、もう一人の兄弟とベニヤミンをおまえたちに渡してくださるように。私も、息子を失うときには失うのだ。」   兄弟たちがエジプトに行ってきた後、かなりの時間が経ちました。シメオンがエジプトに人質に取られており、シメオンを釈放するためにはベニャミンを送らなければなりませんが、ヤコブは最愛のベニャミンを送りませんでした。そのうちにエジプトから持ってきた食糧がなくなったので、もう一度エジプトに行って食糧を買わなければなりません。ユダが出てきてすべての責任を自分が負うと言い、ベニャミンを送る父親の決断を促します。結局、ヤコブはすべてを諦めるような思いでベニャミンを出します。それはシメオンを救うためでもなく、ベニャミンを守るためでもありませんでした。飢饉から家族全体を救うためです。生き残らなければならない使命は、何よりも切迫して優先していたことでした。   ヤコブがヨセフを他の兄弟より愛し、そのえこひいきが産んだことが悲劇的なヨセフの事件であるなら、ヤコブが今やベニヤミンを渡して家族全体を生かすために決定をしたことが悲劇的なヨセフ事件は解決する手がかりになります。もちろん、ヤコブはこれから起こることの全貌について知らないのですが、ヤコブが執着を捨てる決定をしてからシメオンも生き、ベニヤミンも生き、ヤコブ自身も生き、家族全体が生き、ヨセフと再会することになります。ヤコブの苦労は終わらないのです。しかし、ヤコブはこの危機を通してもう一度神様を経験します。何かを決めにくい危機状況の中で、隠れている神様の恵みを信頼し、神様の御旨に従って全てを決めていくようにと祈ります。