士師記 QT34 210918土【ベニヤミンの最後】士師記 20章 29~48
士師記 20章 29~48 20:17 20:29 そこで、イスラエルはギブアの周りに伏兵を置いた。20:30 三日目にイスラエルの子らは、ベニヤミン族のところに攻め上り、先のようにギブアに対して陣備えをした。20:31 ベニヤミン族は、この兵たちを迎え撃つために出て、町からおびき出された。彼らは、一方はベテルに、もう一方はギブアに至る大路で、この前のようにこの兵たちを討ち始め、イスラエルのうちの約三十人が野で剣に倒れた。20:32 ベニヤミン族は「彼らは最初の時と同じように、われわれの前に打ち負かされる」と考えた。しかし、イスラエルの子らは「さあ、逃げよう。そして彼らを町から大路におびき出そう」と言った。20:33 イスラエルの人々はみな、持ち場から立ち上がって、バアル・タマルで陣備えをした。一方、イスラエルの伏兵たちは、自分たちの持ち場、マアレ・ゲバから躍り出た。20:34 こうして、全イスラエルの精鋭一万人がギブアに向かって進んだ。戦いは激しかった。ベニヤミン族は、わざわいが自分たちに迫っているのに気づかなかった。20:35 主がイスラエルの前でベニヤミンを打たれたので、イスラエルの子らは、その日、ベニヤミンの二万五千百人を殺した。これらの者はみな、剣を使う者であった。20:36 ベニヤミン族は、自分たちが打ち負かされたのを見た。イスラエルの人々はベニヤミンに陣地を明け渡した。それは、ギブアに向けて備えていた伏兵を信頼したからであった。20:37 伏兵は急いでギブアを襲った。伏兵はその勢いに乗って、町中を剣の刃で討った。20:38 イスラエルの人々と伏兵の間には合図が決められていて、町からのろしが上がったら、20:39 イスラエルの人々が引き返して戦うことになっていた。ベニヤミンが攻撃を始めて、剣に倒れる者が約三十人、イスラエルの人々の中に出たとき、彼らは「きっと前の戦いの時と同じように、彼らはわれわれに打ち負かされるに違いない」と考えた。20:40 のろしが煙の柱となって町から上り始めた。ベニヤミンがうしろを振り向くと、見よ、町全体が煙となって天に上っていた。20:41 そこへイスラエルの人々が引き返して来たので、ベニヤミンの人々はわざわいが自分たちに迫っているのを見て、うろたえた。20:42 彼らはイスラエルの人々の前から逃れて荒野の方へ向かったが、戦いは彼らに追い迫り、町々から出て来た者も合流して彼らを殺した。20:43 イスラエルの人々はベニヤミンを包囲して追いつめ、メヌハから、東の方の、ギブアの向こう側まで踏みにじった。20:44 こうして、ベニヤミンの一万八千人が倒れた。これらはみな、力ある者たちであった。20:45 またほかの者は荒野の方に向かってリンモンの岩まで逃げたが、イスラエルの人々は、大路でそのうちの五千人を討ち取り、なお残りをギデオムまで追いかけて、二千人を打ち倒した。20:46 その日、ベニヤミンの中で倒れた者は剣を使う者たち合わせて二万五千人で、彼らはみな、力ある者たちであった。20:47 しかし、六百人の者は荒野の方に向かってリンモンの岩に逃げ、四か月の間、リンモンの岩にとどまった。20:48 イスラエルの人々は、ベニヤミン族のところへ引き返し、無傷のままだった町も家畜も、見つかったものをすべて剣の刃で討ち、また見つかったすべての町に火を放った。 イスラエルの連合軍は、ベニヤミンに簡単に勝てると思いましたが、人数を信じていた連合軍はベニヤミン連敗します。これに敗北感と危機意識を感じたイスラエルは祈り始め、神様はイスラエルの連合軍を通してベニヤミンを懲らしめることになります。 ベニヤミンは反省もなく、責任を負わないままに戦い、すでに二回の勝利をおさめたいたのでうぬぼれていました。イスラエルの連合軍は、ベニヤミン軍を町の外に誘引します。勝ったときと同じ状況が繰り返されるとベニヤミンはイスラエルを追撃しながらイスラエル軍を殺します。高ぶっている者は危機を気づきません。 ベニヤミン軍が城から遠く離れた時、いよいよイスラエルが挟撃し、孤立したベニヤミンは惨敗してしまいます。これでベニヤミン軍はほぼ全滅し、600人ほどが生き残り、洞窟に逃げていきます。 イスラエルの連合軍は、洞窟に隠れた敗残兵を置いたまま、ベニヤミン町に入って民を虐殺し、家畜までも殺し、町を燃やす蛮行を犯しました。抵抗する力もない婦人や子どもまで皆殺しました。それは、神様が許されたことではありません。 イスラエルがベニヤミンを懲らしめたと言えるに犠牲が大きすぎます。不良な者たちをとるためにベニヤミンを全滅させてしまったのです。ベニヤミンの罪は決して軽くありませんが、イスラエルの暴力性が一般の人々まで全滅させた責任はより重いです。悔い改めない罪と赦さない罪は全滅まで殺し合ってしまったのです。